アイちゃんのあかりを訪ねて

陽光煌めく“湖のまち”と“蔵のまち”から - 福島県編 -

喜多方蔵の里 − 喜多方市 −


大和川酒蔵店

喜多方市はかつて「北方」とよばれ、江戸時代には物資の集散地として、また若松城下と米沢を結ぶ街道の町として栄えた所なの。飯豊連峰からの伏流水が、米や野菜などの農作物、あるいは酒や味噌醤油の仕込水に使われ、それらを貯蔵し、仕込み、販売してきたのが醸造蔵や穀物蔵、作業蔵、店蔵などだったんだよ。蔵を住居の一部として使い、内部に床の間までついた豪華な座敷蔵が数多いのも喜多方の蔵の特徴だよ。

喜多方の暮らしの中心にある蔵は、白漆喰塗り・黒漆喰塗り・れんが積みなど、その外観が多様なら、大きさも様々で、土地の産業や住民の生活に密着して建てられてきていて、今もなお息づき、まちの至るところで、そのたくさんの豊かな表情に出会うことができるよ。今でも、およそ2600棟以上、4世帯に1棟の割合で蔵があり、その大半が現役で活躍しているそうだよ。


蔵見世


若喜商店レンガ蔵


おだづき蔵通り

昔ながらの蔵のまち


旧手代木家 住宅内 六角行灯

喜多方の蔵の大部分は、実際の生活の場として今も使用されているから、外観を眺めることはできても、内部を見学することはできないけど、「喜多方蔵の里」は喜多方の蔵の歴史や役割、その趣を永く後世に伝えていくことを目的とした施設なの。旧井上家穀物蔵、旧唐橋家味噌醸造蔵、座敷蔵、勝手蔵、旧猪俣家穀物蔵、旧東海林家酒造蔵、旧冠木家蔵店の7つの蔵と郷頭屋敷旧外島家住宅、肝煎屋敷旧手代木家住宅という2つの古民家を移築したものだよ。


旧外島家 住宅内 行灯

旧外島家 住宅内 つけ木

いずれも内部の見学ができるよ!ここでは建造物としての蔵の役割を紹介するだけでなく、蔵の保存や、蔵にかかわる生活や歴史文化資料も展示されていて、明治期の自由民権運動発祥の地である喜多方、また商人の町である喜多方を知ることができるの。


見学を終えて、アイは喜多方ラーメンのお店をはしごして心もおなかもいっぱいの幸せ気分で蔵とラーメンの町・喜多方をあとにしました。ちなみに喜多方市内には約120軒ものラーメン店があるそうです。また喜多方市に行ったらたくさんラーメンをたべたいなぁ〜。


旧井上家穀物蔵


旧唐橋家味噌醸造蔵


旧猪俣家穀物蔵


旧外島家住宅


旧東海林家酒造蔵


旧手代木家住宅

アイの知って得する豆知識

喜多方に多くの蔵が建てられたのはなぜ?


穀物蔵の外壁より

  • 物資の貯えに必要だった
  • 醸造業や漆器業に最適だった
  • 明治13年(1880)の大火でその耐火性が見直された
  • 蔵を建てることは男の一生の夢だったこと
  • 蔵造りの名工が数多くいた

などが主な理由だよ。

喜多方蔵の里

所在地
福島県喜多方市字押切2丁目109
電話
0241(22)6592
開館時間
午前9時 ~ 午後5時
休館日
12月29日~ 1月3日
入館料
大人400円(小・中・高生 200円)