アイちゃんのあかりを訪ねて

世界の灯台物語 - 函館市編 -


恵山岬灯台

函館市椴法華地区(旧椴法華村)は、活火山「恵山(えさん)」のふもとに広がる漁業を中心とした村。「椴法華」ってなんて読むか分かるかな?漢字が苦手のアイは「だんほっけ」と読んじゃったけど、「とどほっけ」と読むのが正解だよ!アイヌ語で“岬の陰”という意味が由来だそうで、北海道が“エゾ地”と呼ばれていた頃、岬のことを“トト”、陰のことを“ポケ”といい、岬の陰という意味で“トドポケ”と称されていた由。その亀田半島東端にある恵山岬の狭い山道を上がりきると大海原が眼下に広がり、しばし、風景を堪能。恵山岬灯台が立つ周辺の高台は、恵山岬灯台公園として整備されていて、灯台のすぐ近くには3階建ての白くて丸い展望室が印象的なレンガ色の建物が!そこが今回のアイの目的地、灯台資料館「ピカリン館」だよ。

ピカリン館 函館市灯台資料館

海と光と星のファンタミュージアム


ピカリン館外観

「ピカリン館」は、灯台の灯が沖行く船の安全を祈るように、「函館市の未来を明るく灯し、安全に航海できるよう道標となって光っている資料館」のイメージを表した愛称なんだそうだよ。


丸天井の星座


初代恵山岬灯台レプリカ

入館するとすぐに、2階吹き抜けを貫いて明治23年(1890)11月1日に初点灯した初代恵山岬灯台の4分の1の大きさのレプリカがあって、ものすごい迫力!レプリカが置かれている台のハンドルを回してみると、灯台頂部のレンズに灯がともり、そのすぐ上の丸天井には灯台建設当時の航海者が夜の航海の道しるべに活用した星座絵が現れるんだ!アイは、幻想的な雰囲気の空間を眺めながらうっとりとロマンチックな気分になっちゃいました。


恵山岬と高田屋嘉兵衛の世界

初代恵山岬灯台は、15秒ごとに紅白交互の光をだし、その光は17浬(約31.5 km)沖からも見ることができたんだって。潮の流れの速い津軽海峡東口を行き交う船の安全を守る大切な役割を果たしていたんだよ。


300mmレンズ

灯台用電球

レプリカがある1階では、入館者が海面に立って恵山岬を眺めるという設定で制作されたジオラマホールや「恵山岬と高田屋嘉兵衛の世界」の展示コーナーで、恵山岬の歴史や灯台の歴史について詳しく解説。また、光の灯台、音の灯台、電波の灯台、航路標識、レンズの種類など灯台の種類や機器が展示されていて、灯台が果たしていた役割と仕組みがとてもわかりやすかったよ。

体験映像ミニシアターでは、カモメの目で見た恵山岬周辺の自然、四季、動物たち、漁場風景など、迫力映像が楽しめるし、館内にはピカリン館クイズラリーもあるから、大人から子供まで家族で楽しく見てまわれる体験型博物館だよ。


灯台用不動レンズ


灯台用閃光レンズ

今回アイも初めて知ったんだけど、灯台のレンズで主に使われているのは、不動レンズと閃光レンズで、どちらも水平に光がだされるけど、不動レンズは水平のすべての方向に、閃光レンズは水平の特定の方向だけに、光をだすときに使うんだって。ちなみに恵山岬灯台のレンズは不動レンズ。光源を点滅させることで光のリズムをつくっているんだよ!閃光レンズの場合は、レンズを回転させることで光のリズムをつくるんだよ。

世界の灯台を学ぼう


橋梁灯

2階には、日本と、デンマーク、スペイン、フランスなどをはじめ世界各国の灯台の歴史や灯台に関わる歌、文学、絵画などがパネル展示され、実物の灯台レンズも並べられていて興味深いよ。灯台のルーツ=世界一古い灯台は、世界7不思議のひとつでもある、紀元前279年に、アレキサンドリアにあったファロス島の東端に建てられた「ファロス灯台」。その高さは60mとも100mともいわれ、100km先からも光が見えたという巨大な建物だったそうだよ。




3階展望室から太平洋を一望

日本での灯台の歴史は、天智天皇の時代、西暦664年に壱岐、対馬、筑紫におかれた防人が、連絡用に使ったのろしからはじまるそうです。遣唐使船の目標として都合が良かったから、昼は煙をあげ、夜はかがり火をたくようになったそうだよ。 灯火具の歴史とも重なるけど、灯台の光も、木材や石炭から、ローソク・油・石油・ガスへと時代とともに燃料を変えながら発展したんだよ。1862年からは、電気が使われるようになり、光源はしだいに電球へと変わっていったんだ。光源の変遷とともに、光源の光を集めるレンズも改良され、現在の灯台用レンズの基礎となっているフレネルレンズは、1822年に、フランス人フレネルが、反射鏡の7倍の明るさを得られるレンズとして考案したんだって。

3階は、太平洋を一望できる展望室。本物の恵山岬灯台と同じ高さになっているからアイ自身が灯台守になった気分で水平線を眺望したよ!


電気灯(赤)


電気灯(白)


LED灯器 10W型赤


L式発光装置(2W型赤)


アセチレンガス燈器


灯台に関するパネルコーナー

ピカリン館 函館市灯台資料館

所在地
函館市恵山岬町80番地9
電話
0138(86)2115
開館時間
午前9時15分 ~ 午後5時
休館日
月曜日(祝休日のときはその翌日)冬期間(12月1日から3月31日)
入館料
400円

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