アイちゃんのあかりを訪ねて

世界の灯台物語 - 函館市編 -

恵山岬灯台

岬の灯は、遠くを照らす安全の道しるべ


夕景 1


夕景 2

ピカリン館に隣接する白亜の恵山岬灯台は明治23年(1890)11月1日に初点灯し、第二次世界大戦下の昭和20年(1945)7月に米軍の空襲により破壊焼失してしまいました。自然が多くて美しいこの地にまで戦争の爪痕が及んだんだね・・・。その後、昭和24年(1949)1月に灯塔が復旧し、昭和56年(1981)4月に無線方位信号所(レーマークビーコン)を併設、平成元年(1989)3月に高さ19メートルのコンクリート製に改築され、現在の姿になったんだよ。


第3等大型フレネル式レンズ

昨年(2006)の11月12日、最後の職員滞在灯台の長崎県五島市女島灯台が自動化になって無人化されたというニュースがあったけど、恵山岬灯台では、平成7年(1995)3月まで灯台守の方がいました。

塔の頂部は水面から44mに位置し、第3等大型フレネル式レンズを使い、実効光度は34万カンデラ、光達距離は18海里(約33km)。3秒だして3秒消す、というリズムで白色の光を出しているよ。

そして1年365日、いつも津軽海峡と太平洋の交点で行き交う船舶の安全航行を見守っているんだよ!恵山岬灯台はなくてはならない灯台だね。真っ白な灯台と目の前の真っ青な太平洋に緑の芝とのコントラスト、まさに絵葉書の風景!とてもきれいだったよ。この美しい眺め、いつまでも残していきたいなぁ~。