PCB使用安定器の取扱いについて

照明工00-58
2000年11月29日

会員各位

(社)日本照明器具工業会
会長 今井清輔

PCB使用照明器具に関する対応策(閣議了解事項)と学校等への点検、交換促進支援について(対応依頼)

 各地の小学校における蛍光灯器具PCBコンデンサの破裂事故の発生、これに伴う文部省通知及び政府による対応策の検討については、今月1日付で通知いたしましたので、ご承知のことと存じます。
 その後本工業会では、学校施設等及び報道機関からの問い合わせに対応しつつ、通商産業省とも連携のうえ業界としての対応策を検討してまいりました。
 結論として、学校等へは再三にわたり点検、交換のお願いを行った経緯からは行政及び施設管理者の責任であるとしつつも、児童生徒等の間近で発生することの社会的な不安を一刻も早く改善するためには、政府対策として「行政機関又は施設管理者に対する、当該照明器具の点検及び早期交換の実施の決定」を前提に、改めて学校等に対し点検・交換に関する情報提供を行うとともに、交換促進のためには費用面での支援策を実施することが必要であると判断するに至りました。
 昨日、政府の対応が閣議了解事項として決定し、本会に対して通商産業省から、その内容と「PCB使用安定器を使用している蛍光灯器具等に関する情報提供等の依頼について」(別添1)要請がありました。これを受けて本会では、同日付で都道府県市町村及び同・教育委員会の総務担当課長殿宛「PCB使用照明器具の劣化によって生ずる事故の未然防止のための点検・交換、保管に関する情報の提供及び交換促進支援について」(別添2)を作成し、本日以降、逐次送付することといたしました。
 つきましては、これまでの経緯と本会の対応についてご報告するとともに、閣議了解に伴う通商産業省からの情報提供の依頼、学校等に対する業界としての情報提供、交換促進支援策の実施についてご理解をいただき、本件に関して会員各位の適切な対応をお願いする次第です。
 なお、学校等への情報提供及び支援策の実施にあたっては、電気工事業界、点検・保守業界、流通業界の協力が必要です。関係団体への打診は済ませておりますが、正式な要請と点検、交換に際しての詳細な情報と支援方法を具体化し、正式な要請と周知依頼を含めて年内に体制を整備することになりますので、ご承知ください。