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PCB使用安定器の取り扱いについて

2016年1月13日

PCB含有コンデンサの使用実態について

放電灯安定器(蛍光灯安定器及びHID安定器)「PCB含有コンデンサ」の使用実態につきまして下記のとおりご案内いたします。

PCB含有の有無調査は「PCB含有の有無検索/証明書発行サービス」をご利用ください。

PCB含有の有無検索/証明書発行サービス

最終データ更新日:2019年8月26日

1.PCBとは何か?

PCBとは、ポリ塩化ビフェニール類の略で塩素を含む有機化合物の一種です。

用途
不燃性で高い絶縁性能をもつことから、高温場所や高調波による温度上昇が見込まれ、発火の危険性がある場所で使用する電気機器のトランスやコンデンサの「燃えない」絶縁油として重宝されました。その他各種化学工業や食品工業の加熱、冷却工程の熱媒体、塗料やノンカーボン紙の溶剤、農薬の効力延長剤などに使用されていましたが、その毒性が問題となり、昭和49年に製造、輸入、使用が法令(化学物質審査規制法)で原則禁止されました。
物質
水に溶けにくいが油や溶剤に溶けやすい。常温では安定だが高温で分解する。環境中で難分解性であり、生物に蓄積しやすく慢性毒性をもつ。

2.PCB含有コンデンサ使用安定器の判定

※含有の場合、PCBは高濃度です。

蛍光灯安定器

弊社は昭和49年から施設用蛍光灯器具の生産を始めましたので、弊社製の施設用及び住宅用蛍光灯器具内蔵の安定器は、基本的にはPCBを使用したものはありません。ただし例外として、昭和49年以前に特注品として製造したことがあります。それらの商品のうち、次に該当する商品はPCB入りの安定器を使用した可能性があります。

蛍光灯安定器へのPCB含有コンデンサ使用を中止した1972年(昭和47年)9月以降の製造形式であればPCB非含有と判断できます。また、低力率形安定器もコンデンサを使用していないため、非含有となります。

なお、グロースタータ式(形式にGL, GHを含むもの)及びPFから始まる形式は、製造年月に関わらずPCB非含有です。

PCB含有コンデンサ使用安定器内蔵特注形施設用蛍光灯器具の生産期間

特注形施設用蛍光灯器具については、昭和49年以前は例外的な仕入品であったため、PCB含有コンデンサ使用の有無は、内蔵安定器銘板の製造番号又は器具内電線の製造年表示により判定することになります。照明業界では昭和47年8月でPCB含有コンデンサ使用蛍光灯安定器の製造を中止し、昭和47年9月以降の安定器には「NO PCB」を一定期間表示したものもありますので、それが確認できた場合は製造年月が確認できなくても対象外の製品という判断ができます。内蔵安定器銘板に製造番号表示がない場合は器具内配線の表示をご確認ください。器具内電線には約30cmに一箇所は西暦表示がありますので「1972」以前であれば、PCB入りの疑いがありますので、安全のため対象品として処置をお願いします。PCB内蔵品と判定した場合の処置は、安定器の電線を切断し、器具から取り出す他は、HID安定器と同様です。なお、器具形式により特注品と標準品の判定は可能ですので、弊社までお問合せください。また、上記に該当しない製品でも設備設置後15年以上経過した製品については、安全にご使用いただける耐用の限度を超えておりますので、早期の交換をおすすめします。

※内蔵安定器銘板に表示の力率が85%より低い値の場合は低力率で非含有となります。

HID安定器

コンデンサを使用していない低力率形安定器 H-C(例:H4-C2A(B)など)・TなどにはPCBを使用しておりません。しかし、一部のHID安定器では、昭和47年3月まで生産の特定安定器におきましてPCBを使用していたものがありました。

PCB含有の判定方法

① 形式からのPCB非含有判定例
HID安定器

HID安定器はPCB含有コンデンサ使用を中止した1972年(昭和47年)4月以降の製造形式であればPCB非含有と判定できます。
また、低力率形安定器もコンデンサを使用していないため、非含有となります。

PCB非含有形式の例

(○:ワットを表す、形式の1A・2Bなどの“1”は100V、“2”は200V用、“A”は50Hz、“B”は60Hz用を表すが省略されている場合あり)

H○-T ・H○-C
ワットの後に続く記号が“T”・“C”のみの場合は低力率形を表す。【例:H3-Tなど】

H○T A(B)・H○C A(B)・H○T 1A(B)・H○C 2A(B)
“T”・“C”の後に電圧や周波数記号が続く場合は低力率形を表す。【例:H3-TA50、H4CA50、H7C2B51など】(低圧ナトリウムランプ用は除きます。)

  • ※TC、CC、CLなどの高力率形は以下をご確認ください。
  • ※力率は銘板に表示されています。50%、60%などであれば低力率形で非含有、85%以上の数値の場合は高力率形のため、以下をご確認ください。

形式末尾記号が41 、51 、352 など数字が2桁以上で、最後尾が“0”、“34”以外の数字は、1990年代以降の形式のためPCB非含有【例:H2CC2A41、H4TC1B51、H4CC2A352、H0.4TC1B351など】

蛍光灯安定器

蛍光灯安定器はPCB含有コンデンサ使用を中止した1972年(昭和47年)9月以降の製造形式であればPCB非含有と判定できます。また、低力率形安定器もコンデンサを使用していないため、非含有となります。

なお、グロースタータ式(形式にGL、GHを含むもの)及びPFから始まる形式は、製造年月に関わらずPCB非含有です。

PCB非含有形式の例

(○○はワット・灯数を表す:40W1灯用が41、他、42、21、22など)

  • PF○○・・・・・形式先頭に“P”付きは1980年代後半以降の形式
  • F○○SRS、SRHなど・・省電力形で対象期間以降の形式
  • F○○GLGLD、GLW、SGLなど・・・・“GL”は低力率形を表す形式でコンデンサ不使用
  • F○○GH・・・・低力率形安定器に外付けコンデンサ(非含有)を接続した形式
  • 1A(1B・2A・2B)-□、-□T・・・形式末尾の記号で電圧と周波数を表す「1A等」の後に、ハイフン“-” に続けて数字、または数字と記号がついている形式【例:F42SRS1A-2、2B-3T など】

ただし、“-□”、“-□T”での非含有判定は、W41・W42から始まる形式の場合を除く。

② 安定器銘板内製造番号の確認

HID安定器銘板内の製造番号は、製造年(年号)+数字3桁の場合と数字4桁の場合があります。PCB含有対象となるHID安定器はほとんどの場合、製造番号が「昭和○○年…」の表示品と、数字4桁表示で1972(S47)年3月までの製造品(HID安定器の場合)となります。なお、数字の持つ意味は下記のとおりです。また、アルファベットをはさんだ5桁の製造番号のものは、PCBを一切使用しておりません。

製造年(年号)+数字3桁の例[含有可能性あり]

数字4桁の例[含有・非含有両方の可能性あり]

アルファベットをはさんだ5桁の例[PCBは使用しておりません]

③ 安定器口出線の製造年の確認

前記安定器銘板内製造番号は、古く確認できない場合があります。また、古い安定器の場合、製造番号が4桁で10年ごとの同番号使用のため断定できない場合があります。その際は、安定器口出線に製造年が表示されている部分がありますので、安定器製造時期が推定できます。製造年表示が1973年以降であれば、PCB含有コンデンサを使用した安定器ではありません。

上記②~③のいずれかに該当し、PCB含有コンデンサが内蔵されていると判定された安定器は、速やかに交換してください。なお、PCB含有コンデンサは、法令上、廃棄処分することはできません。「PCB使用電気機器の取扱い規程」をお読みください。 

※PCB含有安定器の分解・解体禁止
環境省より、平成27年11月24日に公布された“「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部を改正する省令」等の公布について(お知らせ)”により、PCB含有安定器の分解・解体について原則禁止することが決定されました。
したがって、従来の「コンデンサ表示の確認」による判定方法は外付けコンデンサのみが対象となります。
弊社製のPCB調査対象となる高力率形安定器はコンデンサ内蔵タイプのため、分解・解体を伴うコンデンサ表示での判定は出来ませんのでご注意ください。
他の判定方法で確認するか、含有可能性有りとして管理してください。

PCB(高濃度)含有の可能性がある安定器

対象は1972(S47)年3月までに製造の高力率形安定器

PCB含有の判定方法」②③で製造年月が含有対象期間に該当する場合は、含有可能性ありの判定となります。 

安定器形式でのPCBの判定は

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