施設報告

本町2番町商店街 街路灯改修工事の照明設備

国内営業部 新潟営業所
国内営業部 南九州営業所

キーワード

五泉市,本町2番町商店街,街路灯,省エネ,長寿命,LED

1.はじめに

新潟県のほぼ中央に位置する人口5.7万人の五泉市は,古くから絹織物の産地であり,ニット産業では全国的に有名である。この本町2番町商店街は,五泉市の中心に位置し,省エネ・長寿命などに優れたCO₂排出削減に寄与する施設で,ECOをテーマに地域の活性化に取り組んでいる商店街である。

既存照明は,80W水銀灯×2灯用が設置されていたが,CO₂排出量,電力量料金の削減を目的に照明改修を行うことになった。

2.照明設計

2.1 設計コンセプト

支柱は,老朽化していないことから再利用することとなり,アームと照明器具は改修となった。照明器具は,CO₂削減と省エネルギーをよりアピールする為,近年急速に進歩しているLEDを推奨して使用するよう進められた。

2.2 照明手法・設計特性

既存照明の明るさを確保することを前提に照明器具の選定,デザイン(案A~H:図1~4)の検討を行った。幾つかのデザイン検討と照度検討を行った結果,灯具の曲線とアームの直線で弓矢をイメージし,LED防犯灯(レディオックストリート)3灯を設置した照明提案F(図5)を採用することとなった。

2.3 設置箇所及び数量

商店街の既存照明建柱位置に既存柱を利用して,照明器具・デザインアームを設置した。設置台数は,LED防犯灯(レディオックストリート)3灯用×14基である。

3.設備概要

3.1 設備の全体概要

既存照明柱を利用した配置となったが,全体的に向き合せ配列に近い配置となった。指向性の強いLEDの光は,商店街のにぎやかさを創作している。(図6~9)

図6 器具,アーム(昼間)

図7 昼の全景

図8 器具,アーム(夜間)

図9 夜の全景

3.2 照明効果

歩行者の往来や自動車の交通と既存照明の明るさを考慮した上で,照度検討を行った。商店街の明るさは,照明柱位置を中心に20m×8mの広さで維持水平面照度5ℓxをクリアした。(図5)

4.おわりに

既存設備の80W水銀灯×2灯用より明るくなり,照明環境の向上により,今まで以上に賑やかで活気に満ち溢れた商店街となり,大変満足をして頂けていると聞く。

最後に本施設照明設備の完成にあたり,御指導,御協力頂いた関係各位に感謝申し上げると共に,心より御礼申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第21号掲載記事に基づいて作成しました。
(2009年11月11日入稿)

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