IWASAKIテクニカルレポート

技術資料

中赤外線ヒータ - 中赤外線ランプヒータと照射器の開発 -

これまで弊社では,産業用・工業用の熱源としてハロゲンランプヒータを製作してきたが,近年,半導体製造装置を中心に加熱事業に対する需要が高まってきており,ランプの引き合いや出荷数量の割合が増えてきている。

ハロゲンランプヒータは,赤外線の中でも近赤外線と呼ばれる短波長側にピークを持つ波長の分類に分けられ,応答性やコンパクト性に優れている。そのため,急速で微細な加熱性能が要求される半導体の分野等では,いまだにハロゲンランプヒータに変わる熱源は存在しないといわれている。

一方で,塗料の乾燥や液体加熱などの分野においては,近赤外線のハロゲンランプヒータの使用率は少なく,一般的にはニクロム線等を発熱体にし,近赤外線よりも長波長側の中赤外線域にピーク波長を持つ,中赤外線ヒータが幅広く使用されている。中赤外線ランプヒータのピーク波長は水分の吸収波長と合致しているため,最適な熱源といわれている。

弊社では以前より中赤外線ランプヒータの開発を進めてきたが,このたびお客さまよりご要望があり,お客さまの要求仕様に沿った中赤外線ランプヒータと,ヒータを組み込む照射器の開発を行った。

キーワード

赤外線ヒータ,ランプヒータ,赤外線,中赤外線

施設報告

明治神宮野球場照明設備 - プロ野球屋外ナイター球場照明設備納入施設例 -

明治神宮野球場(神宮球場)は1926年に創建され,アマチュア野球においては大学野球の主要球場として長年使用されている。また,プロ野球では東京ヤクルトスワローズが専用球場(本拠地球場)としても使用している。

ナイター照明は1962年に設置されており,1985,1986年に改修されたナイター照明は,メタルハライドランプと高圧ナトリウムランプの混光の照明が使われていた。今回照明設備の老朽化に伴い,消費電力の削減による省エネを主として照明設備の全面リニューアルを実施した。

キーワード

神宮球場,プロ野球,LED,省エネ,高効率,直視グレア,無線調光


テクニカルレポートに掲載されている内容は、原稿執筆時点の情報です。ご覧の時点では内容変更や取扱い中止などが行われている可能性があるため、あらかじめご了承ください。