光応用の知識

赤外線加熱
1800年にハーシェエル(F.W.Herschel)が、可視スペクトルの端より長波長側に熱効果の大きい部分のあることを発見し、1835年にアンペール(A.Ampere)は、これが可視光線と同種類の光波、すなわち電磁波であることを示しました。これが赤外線であり、現在の日常生活に深く浸透し、いろいろと使われています。特に近年、ハロゲンランプを利用した暖房器具を電器屋さんで見かけるようになっています。
このハロゲンランプは、自動車のヘッドライトなどの照明として利用されていますが、このランプからの光放射が可視から近赤外線まで放射があることから、この近赤外線の特長をいかした加熱での利用の広がりが多くなっています。
その特長とは、
- 光コントロールができる(反射板で集光など可能)
- フィラメントからの直接放射でありエネルギー効率86%以上
- 瞬間的に使用温度まで上昇
- ハロゲンランプなのでクリーンで安全
- トランスでエネルギーコントロールが可能
などであり、暖房以外の印刷・塗料の乾燥、半導体ウェハーの加熱、PETボトル成型時の加熱などの多くの利用がされています。そこで、このクリーンで省エネルギーの環境にやさしいハロゲンランプの基礎から応用まで、本技術資料に掲載しましたので、多くの読者の方々に活用いただければ幸いです。
赤外線加熱コンテンツ
Ⅱ.アイハロゲンランプの特長
Ⅲ.アイハロゲンヒータの照射技術
Ⅳ.応用例
Ⅴ.赤外線ハロゲンランプの新規採用にあたって