Home > IWASAKIテクニカルレポート > 施設報告 > 松山中央公園多目的競技場照明設備

施設報告

松山中央公園多目的競技場照明設備 - 競輪場納入施設例 -

営業技術部 西日本技術設計センター 宮路 敬博
営業技術部 営業技術企画課 大川 郷
営業技術部 広島技術課 山田 和司
ライティングソリューション事業本部 民需特販営業部 大阪営業課 岡本 隆史
国内事業本部 国内営業部 四国営業所 松山事務所 有本 健次

キーワード

松山中央公園,多目的競技場,競輪場,LEDioc FLOOD DUELL,遮光ルーバ,省エネルギー

1.はじめに

松山中央公園は愛媛県松山市に位置し,坊ちゃんスタジアム,マドンナスタジアム,アクアパレットまつやま,テニスコート,愛媛県武道館など充実したスポーツ施設を備えた公園である。

本競技場は,その公園内にある多目的競技場で「であいフィールド」の愛称で広く市民に親しまれており,松山近郊のみならず愛媛県全体の自転車トラックレース競技の中心的な施設として活用されている。自転車競技用走路(瀬戸風バンク)は400mバンクとなっており,公営競技(松山競輪)の開催に利用されているほか,プロアマを問わずに自転車トラックレース競技の練習場として広く活用されている。また,バンクに隣接するサイクルパークは,一般にも開放され自転車を持ち込んで利用することができる。

本稿では,2017年9月に竣工した松山中央公園多目的競技場の照明設備について紹介する(図1)。

図1 競技場昼間(メインスタンドより全景を望む)

2.照明計画および照明手法

2.1 照明計画

本競技場の照明計画にあたっては,以下のコンセプトにて計画を行っている。

  1. ナイター競輪開催対応施設整備指針(経済産業省)に準拠した,安全・快適なナイターレースへの対応。
  2. 既設照明と遜色のない見え方と,周囲環境との調和。
  3. 省エネルギーを考慮した照明器具の選定により,ランニングコストの削減。

2.2 照明手法

競技場内に新たに照明柱を建柱することなく,既設照明が設置されていたスタンド上部および鉄塔を流用することで,昼間の景観を損なうことなく施工性にも配慮した。照明方式も投光照明で全般に照明することで,以前と遜色のない見え方を可能としている。

また,選手が安全で円滑にレースを行えるよう,走路エリアごとに照明器具を配置し,照射距離と範囲を考慮して適切な配光(狭角,中角,横長配光)と出力特性(1300Wタイプ〜560Wタイプ)を選択することで,走路全域を効率よく照明し,均一でむらのない快適な光環境を実現している(図2)。

図2 競技場夜間(メインスタンドより全景を望む)

図3 西サイドスタンド前の横長配光照明器具設置状況

特に,東サイドスタンドと西サイドスタンド手前のバンクは高い位置まで到達し,照明器具と近距離になることから,横長配光特性を持つ照明器具を採用することによって光のむらを出さないように配慮している(図3)。

3.照明設備

3.1 設計照度

図4 メインスタンドの照明器具設置状況

ナイター競輪照明は,走路において水平面は維持平均照度1200ℓx以上,鉛直面は維持平均照度800ℓx以上を確保している。また,決勝線は水平面で維持平均照度3000ℓx以上を確保している(図4)。

その他の点灯パターンとして,バックヤードのサイクルパーク照明は,水平面で維持平均照度200ℓx以上を確保している。

ナイター競輪照明の照度分布図を図5に,バックヤード照明の照度分布図を図6に,本競技場の各点灯パターン一覧を表1に示す。

図5 照度分布図(ナイター競輪)

機種別台数
照明器具形式 E30902N
(狭角配光)
E30802M
(中角配光)
E30712M
(中角配光)
E30712S
(横長配光)
E30602M
(中角配光)
E30602W
(広角配光)
光源形式 LED LED LED LED LED LED
定格光束(ℓm) 130000 110000 87000 87000 50500 50500
保守率 0.81 0.81 0.81 0.81 0.81 0.81
外付けルーバ(個) 125 125 49 70 - -
設置場所 灯高(m) 台数
メインスタンド 22.0,7.3 47 47 25 0 11 0
コース内側 3.4〜5.0 0 0 0 0 0 0
西サイドスタンド 13.0 6 6 0 35 0 0
東サイドスタンド 13.0 6 6 0 35 0 0
鉄塔A1 27.0 19 19 7 0 13 0
鉄塔A2 27.0 19 19 7 0 13 0
鉄塔B1 27.0 14 14 5 0 7 0
鉄塔B2 27.0 14 14 5 0 7 0
合計 125 125 49 70 51 0
420
照度及び照度計算範囲
  平均照度(ℓx) 最大照度(ℓx) 最小照度(ℓx) 均斉度(Min/Ave)
コース全体 1696 2758 1079 0.63
ホームストレッチ 1708 2758 1079 0.63
バックストレッチ 1694 1852 1378 0.81
第1センター 1691 2207 1163 0.68
第2センター 1690 2224 1168 0.69
  • 注記1)曲線上の数値は,維持水平面照度を示します。単位(ℓx)
  • 2)凡例の灯高は,走路面からの高さとします。
  • 3)照度分布図は,建築構造物による遮光は考慮していません。

図6 照度分布図(バックヤード1)

機種別台数
照明器具形式 E30902N
(狭角配光)
E30802M
(中角配光)
E30712M
(中角配光)
E30712S
(横長配光)
E30602M
(中角配光)
E30602W
(広角配光)
光源形式 LED LED LED LED LED LED
定格光束(ℓm) 130000 110000 87000 87000 50500 50500
保守率 0.81 0.81 0.81 0.81 0.81 0.81
外付けルーバ(個) 125 125 49 70 - -
設置場所 灯高(m) 台数
メインスタンド 22.0,7.3 0 0 0 0 0 0
コース内側 3.4〜5.0 0 0 0 0 0 0
西サイドスタンド 13.0 0 0 0 0 0 0
東サイドスタンド 13.0 0 0 0 0 0 0
鉄塔A1 27.0 0 0 0 0 6 2
鉄塔A2 27.0 0 0 0 0 6 2
鉄塔B1 27.0 0 0 0 0 4 2
鉄塔B2 27.0 0 0 0 0 4 2
合計 0 0 0 0 20 8
28
照度及び照度計算範囲
平均照度(ℓx) 最大照度(ℓx) 最小照度(ℓx) 均斉度(Min/Ave)
バックヤード 227 447 15.5 0.06
  • 注記1)曲線上の数値は,維持水平面照度を示します。単位(ℓx)
  • 2)凡例の灯高は,走路面からの高さとします。
  • 3)照度分布図は,建築構造物による遮光は考慮していません。
表1 点灯パターン一覧
点灯パターン 水平面平均照度(ℓx) 鉛直面平均照度(ℓx)
ナイター競輪 1200以上 800以上
自転車競技1 600以上 -
自転車競技2 300以上 -
バックヤード1 200以上 -
バックヤード2 50以上 -
保安照明 2以上 -

テクニカルレポートに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では内容変更、取扱い中止等がされている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ