ライティング講座(照明講座)

照明計画資料

景観照明 - 照明対象と照明の留意点

景観照明の印象は、「目立ち」や「落ち着き」に対する評価が向上することで、「美しさ」や「好ましさ」の印象も高まります。そのため、照明対象の輪郭をはっきりとさせたり、対象内に細かい明暗の変化を演出するような照明設計が重要です。表4.5に照明対象と照明の留意点を説明します。

表4.5 照明対象と照明留意点
  照明対象 照明の留意点
建物

建物の効果的な照明例の写真

全体を均一に照明すると平面的に見え「目立ち」や「好ましさ」が低下します。したがって、凸凹が多い建物を選定し、それによって生じる陰影がハッキリ分かるように、また輪郭が明瞭に際立って見えるように照明することが重要です。
構造物

構造物の効果的な照明例の写真

背景が暗い場合は、鉄骨構造体などが発光体のように見え、「目立ち」や「美しさ」が高まります。すなわち、細かく強い輝度対比が生じる「トラスト構造物」のようなものを選択することがポイントになります。
植栽

植栽の効果的な照明例の写真

木の幹を主に照明すると「落ち着き」や「美しさ」の評価が低下し、葉を主に照明すると評価が高くなります。したがって、幹が目立たず、葉がある程度の広がりをもって明るくなるように照明することが重要です。

(2025年4月25日入稿)

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