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照明計画資料

景観照明 - 計画の手順

景観照明において夜間景観を演出する場合は、都市全体のバランス、景観を見る位置と方向から演出効果が高くなる対象を厳選すべきであり、次に示す事項を考慮する必要があります。表4.1に計画の手順を示します。

  1. 光害対策を施すこと(適正な照度・手法・照明器具の選択)
  2. 反射グレアがないこと(適正な照明手法の選択)
  3. 色彩に違和感がないこと(適正な光源の選択)
  4. 適正な点灯時間の検討
  5. 保守の容易性

表4.1 計画の手順

  1. 対象物の選定
  • 美的、建築的、歴史的、造形的、技術的価値。
  • 都市内の照明対象の価値の順位づけ(ヒエラルキーをつける)。
  1. 許可
  • 所有者の許可、行政当局の許可、共同社会と第三者の利益。
  1. 資料収集
  • 地図、図面、写真、そのほか対象物の規模、照明設置位置などの知識。
  1. 現場予備調査
  • 周囲の諸条件が照明に与えるであろう影響を予測する。観測地点、周囲の夜間照明、季節的な変化とその影響、取付けや保守のための接近方法、電源位置と供給方法。
  1. 予備計画
  • 照明方式の決定、光源の設定、明るさの決定、部分的な照明実験。
  • 電気容量の見積り、設備費の見積り、工事期間など。
  1. 最終設計
  • 照明器具の種類、数、位置、設置方法、光源の種類、ワットなど。
  1. 設置と調整
  • 投光器の照射方向の決定。
    ----照射効果の良否、グレアの有無。

(2020年11月19日入稿)

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