技術資料

トンネル照明器具の今日と最新技術

国内営業事業部　営業技術部　中央技術設計センター

キーワード

トンネル，照明器具，HIDランプ，カウンタービーム照明方式，高効率，調光

3．照明基準

3.1 一般的技術基準¹⁾²⁾⁴⁾

トンネル照明を計画するに当たり，規模の決定や配置計画では「道路照明施設設置基準」(旧・建設省都市局長・道路局長通達)に定められた一般的技術基準に準拠する。道路照明施設設置基準は，昭和40年代初頭までの知見をもとに昭和42年に制定され，その後，高速道路網の拡張とともに進められた入口照明に関する研究などの成果を反映した改訂が昭和56年に行なわれて，現在に至っている。

また，高速道路については，NEXCO(旧・日本道路公団)など道路会社ごとに「トンネル照明設計要領」が発行され，現在まで改訂を重ねている。改訂の最新動向としては，照明器具の性能向上による効率の見直しや，煤煙透過率の実態を再調査することによる保守率の変更などに取り組んでいる。

3.2 照明器材の仕様⁵⁾

トンネル照明に用いる器材については，建設電気技術協会により「道路・トンネル照明器材仕様書」が制定されている。

まず，昭和62年3月に「トンネル照明器材仕様書」が制定され，その後，平成5年と平成11年に改訂された。

さらに，平成13年の改訂の際には「道路照明器材仕様書」と「トンネル照明器材仕様書」とをまとめて，「道路・トンネル照明器材仕様書」として発行された。最新版は，平成16年3月改訂版である。

これらの改訂にともなう内容については，図5に示す。

参考文献

1．建設省：道路照明施設設置基準，都市局長・道路局長通達(1981)．
2．(財)日本道路協会：道路照明施設設置基準・同解説，(財)日本道路協会，pp.60-78(1981)．
4．東日本高速道路(株)，中日本高速道路(株)，西日本高速道路(株)：設計要領第七集(電気施設編)第5編トンネル照明設備，NEXCO中央研究所，pp.3-45(2006)．
5．(社)建設電気技術協会，道路・トンネル照明器材仕様書，(社)建設電気技術協会，pp.改訂1-改訂8(2004)．

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