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技術資料

□500mmスペクトル可変光シミュレータ

光応用事業本部 光応用部 光学技術課 木村 克巳,酒井 雅寛,山田 一吉
技術本部 研究開発部 光技術基礎研究課 大橋 健太郎
製造統括本部 照明部 LEDオプトデザイン課 小川 大輔,森川 哲国
光応用事業本部 光デバイス部 光技術課 米山 直人

キーワード

スペクトル可変,シミュレータ,太陽電池

1.はじめに

近年,地球温暖化対策や省エネ,節電などの観点から太陽光発電の普及が加速している。種々の太陽電池の中の一つである色素増感太陽電池は,太陽光に比べて低照度である屋内の光源下ではシリコン型などよりも高い変換効率を達成していることや,屋外使用における耐久性の問題から,まずは屋内で使用する用途での開発が先行している。

そこで,色素増感太陽電池や有機薄膜太陽電池等の屋内光源下での性能評価用途を主な目的として,屋内光で用いられている白色LED,ダイクロクールハロゲンランプ,三波長型蛍光灯に太陽光を加えた計4種類の近似スペクトル光が1台の装置で出力可能なシミュレータ(以下,『本装置』と記す)の開発・製品化を実施したので紹介する。

2.商品概要

2.1 外形・構造

図1 シミュレータ外観

図1 シミュレータ外観

図1に本装置の外観写真,図2に構造および寸法を示す。

図2 構造および寸法

図2 構造および寸法

2.2 性能

表1に装置仕様を示す。本装置は厳密にはソーラーシミュレータではないため,太陽電池セル性能評価時の基準となっている放射照度(太陽光近似スペクトルで1000W/m²)を照射するためには別途光学系の付加などの対応が必要となる。

表1 装置仕様
項目 仕様 備考
装置構成 シミュレータ本体,I-V計測システム  
外寸法 W700mm×D1060mm×H1656mm 突起部除く
占有寸法 W1260mm×D1710mm×H1831mm 最大値
質量 約330kg 概算
消費電力 AC100V±10% 50/60Hz 1800VA  
設置環境 温度 5~35℃ 腐食ガス等なきこと
湿度 20~60%
スペクトル合致度 白色LED近似 目標スペクトルは表2参照
ハロゲンランプ近似
蛍光灯近似
太陽光近似 JIS C 8912に準拠(A等級)
照度の場所むら ±10%以下 JIS C 8912に準拠(C等級)
照度時間変動率 ±1%以下 JIS C 8912に準拠(A等級)
有効照射範囲 最大500mm×500mm  
照度(□500mm内平均) 白色LED近似 1200ℓx以上  
ハロゲンランプ近似 1800ℓx以上
蛍光灯近似 500ℓx以上
太陽光近似 3200ℓx以上

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