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施設報告

高円寺純情商店街の照明

国内営業本部 営業技術部 LCS 小田 正志
国内営業本部 東京営業所 岩田 昌之
国内営業本部 東日本技術設計センター 鵜川 広之進

キーワード

LED,商店街,街路灯,投光器,LEDioc FLOOD NINO™

3.設備概要

3.1 照明設備

照明器具は広角配光の標準品相当の器具(図6)と,拡大商店街エリア向けのレンズフード付器具(図7)の2種類があり,照明器具を4灯ずつ組み合わせたことにより,ある程度の照射方向の変更が可能である。

図6 広角配光器具

図6 広角配光器具

図7 レンズフード付器具

図7 レンズフード付器具

レンズフード付器具は狭角配光の反射鏡を使用し,内蔵フィルタにより輪郭がはっきりとした円形を照射できる。直径1mの円を照射するものと2mの円を照射するものの2タイプがあり,内蔵フィルタの変更により照射する円の大きさや形状などを変更することができる。

照明器具を取り付けるアームは,より目立たないように見せるT形鋼で,バナーに対応できる穴が連続して開けられたデザインになっている。また,照明器具の配線を目立たせないために,アーム上側に逃がしてカバーで覆う形となっている。

ポールは角形段付きポールで,極力細く見えるように配慮された。色は,都市景観に溶け込みやすいダークグレーで塗装されている。(図8,9)

図8 4灯用ポール

図8 4灯用ポール

図9 8灯用ポール

図9 8灯用ポール

3.2 照明効果

改修前の街路灯に比べれば,照明手法の違いは明らかである。照明器具は発光面が小さく,照射方向のみが輝くため,グレアが抑えられている。そのため存在感が抑えられ,落ち着いた色温度となったことも合わせ,周囲の看板や店内の光が目立つようになる効果が得られた。(図10~17)

図10 駅前広場改修前昼景

図10 駅前広場改修前昼景

図11 駅前広場改修後昼景

図11 駅前広場改修後昼景

図12 駅前広場改修前夜景

図12 駅前広場改修前夜景

図13 駅前広場改修後夜景

図13 駅前広場改修後夜景

図14 車歩道分離部改修前夜景

図14 車歩道分離部改修前夜景

図15 車歩道分離部改修後夜景

図15 車歩道分離部改修後夜景

図16 車歩道一体部改修前夜景

図16 車歩道一体部改修前夜景

図17 車歩道一体部改修後夜景

図17 車歩道一体部改修後夜景

4.おわりに

「器具のかたちに主張がある街路灯ではなく,明かりそのものが主役の照明。」というコンセプトに対し,照明器具の配光性能やデザインについては,要求を満足できた。また,ポールのデザインも,道路占有許可基準や強度を検討した結果,要求に近い形にできた。

出力の小さな照明器具を複数個設置して配光制御するという照明手法は,屋内環境では多く見られるが,屋外環境では目新しい手法と言える。今後の節電という流れの中で,無駄な光を出さずに効率よく使える点や,個別に点滅などの制御が行えるなどの点で,こういった手法が増えていくのではないだろうか。

レディオック フラッド ニノは,コンパクトな形状とデザインのシンプルさのため,ライトアップやサイン照明といった投光器としての本来の使い方以上に,様々な使用方法が想定できる。設置方向も自由で,配光や光色のバリエーションも豊富なため,使い勝手が良い。

今回提案したレンズフード付の器具は,顧客のニーズに対応して開発したものであり,大きな付加価値を与えることができた。フィルタをデザインすることにより,簡単なイメージを投影する事が可能なため,街路灯のような使い方に留まらず,各種の演出に使用できる。これからも幅広い使い方を考えていき,他製品との差別化を図っていきたい。

特徴のあるデザインの街路灯に関わる機会を与えていただいた,高円寺銀座商店会協同組合とコンサルタントの皆様,照明器具の開発,設計や工事に関わっていただいた関係各所の皆様に感謝を申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第26号掲載記事に基づいて作成しました。
(2012年5月31日入稿)


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