施設報告

紀三井寺公園 野球場の照明設備 - 野球場納入施設例 -

国内営業事業部 西日本営業部 近畿技術設計センター
国内営業事業部 西日本営業部 大阪営業所 広域営業課

キーワード

紀三井寺公園,高校野球,増反射膜付投光器,光害対策

3.照明設備

図2 照明器具設置状況(鉄塔架台)

本施設は,増反射膜付投光器(アクロスター™)を270台採用し,周辺への光漏れ対策として,投光器に外付けルーバー(図2)を206台取付け,光漏れを低減している。

図3 照明塔全景(No.1)

照明配置は,JIS Z 9120-1995に基づいて6基制とし,グレア等を考慮した配置としている。照明塔は,48灯用(保安灯を含む)とし,取付け高さは,経済性を重視し,最下段高さ26mとしている。また,避雷設備をJIS A 4201-2003(回転球体法)に沿う構造とし,突起の無いすっきりとした形とし周囲との調和を図った。(図3)

光源は,民家に隣接している野球場の周辺環境に配慮し,昆虫が好む光の波長(380nm以下)を大幅にカットした低誘虫形メタルハライドランプ1.5kWを162本採用し,さらに効率と光束維持率に優れ,長寿命の高圧ナトリウムランプ940Wとの混光照明とすることで経済性を向上している。また,保安灯としてハロゲン1.0kWを18本使用している。

図4 既設スコアボードライトアップ点灯状況

既設スコアボードがナイター利用時にも見えるように,夜間時のライトアップをメタルハライドランプ1.0kW投光器4台にて行っている。(図4)

また,駐車場照明として,施設利用者の明るさ確保として,低誘虫形メタルハライドランプ1.5kWの光害対策形器具(アクロスペース®)を5台設置している。

照明制御は,ITACS(Lシステム)を使用しており,公園事務所内に主制御盤を,野球場内放送室に副制御盤を設け,遠隔操作及び野球場内を見ながらの操作が行え,利便性を図っている。


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