施設報告

東大阪市花園ラグビー場ライトアップの照明設備 - ライトアップ納入施設例 -

照明事業部 営業技術部 西日本技術設計センター
照明事業部 営業技術部 LCS
照明事業部 国内営業本部 神戸営業所

3．照明設備(つづき)

3.3 照明制御

照明制御は，DMX512信号方式を採用することで，個別やエリアごとに細やかな制御が可能である。また，複数の器具を一括制御することで光が動く演出も行っている(図12)。

照明演出は，制御盤内に設置されているDMXコントローラを使用し，通常のスケジュール運営として12月〜1月は雪(白)，2月〜3月は菜の花(黄・緑)，4月〜5月は桜(ピンク)，6月〜8月は花菖蒲(青・紫・白)，9月〜11月は紅葉(赤・橙)と季節に応じて点灯している(図13〜図17)。

また，特別なイベントとして制御盤前面にボタンを設け，日本戦は日の丸(赤・白)，その他はレインボー(全色を右から左へ移動)等を点灯できるようにしている(図18，図19)。

本施設の各点灯パターン一覧(年間スケジュール，イベント)を図20および図21に示す。

4．おわりに

本施設は，ラグビーワールドカップ2019の開催に合わせて，＋αの付加価値で大会をより盛り上げるために行ったライトアップであり，演出効果を最大限に発揮するためフルカラーLED投光器が積極的に採用された。従来は，決まった単色光でライトアップすることが主流であったが，制御にDMX512信号方式を採用することにより，光に動きを付けることが可能となった。また，短期間でありながら各署のご協力をいただき照明実験を行うことで，施主様と主観共有することでスムーズな納入に寄与した。今後は，より見る人を引き付ける動きある照明演出が多く採用されると考えられる。

最後に，東大阪市花園ラグビー場ライトアップの照明設備の完成にあたり，ご指導，ご協力をいただきましたすべての皆さまに心よりお礼申し上げる。

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