Home > IWASAKIテクニカルレポート > 施設報告 > 呉市体育館 照明設備 - 納入施設例 -

施設報告

呉市体育館 照明設備 - 納入施設例 -

営業技術部 広島技術課 関谷 有弘
国内事業本部 国内営業部 広島営業所 営業課 齊藤 航

キーワード

呉市体育館,体育館照明,高天井用照明,LED,LEDioc HIGH-BAY Γ(ガンマ)

1.はじめに

「呉市体育館」は,造船の盛んな地として知られる広島県呉市に位置し,1964年(昭和39年)に供用開始後,老若男女問わず多くの方々に利用されている。本施設は体育館と付帯施設からなっており,競技場(メインコート)は面積1,681m²(41m×41m)で,最大2,700人収容可能な観客席があり,サブコートは面積276m²(25m×9m)となっている。

本施設は1964年の竣工後54年を経過しており,安全性の確保および快適性の向上のため,2018年8月に施設全体の改修とあわせて,照明設備の全面リニューアルを実施した(図1)。

本稿では,同施設におけるメインコートの照明設備について紹介する。

図1 呉市体育館外観

2.照明設計

本施設の照明計画にあたっては,以下のコンセプトに基づいて設計を行った。

  1. 競技面を効率良く照明すること。
  2. 選手・観客へのグレアを軽減すること。
  3. 省エネ性に優れていること。

3.照明設備

3.1 設備概要

本施設は,球技種目が主な利用目的のため,見上げた際のまぶしさを軽減することに留意したLED高天井用照明器具を導入した。

今回採用したLEDioc HIGH-BAY Γ(ガンマ)シンプルモデルは,拡散タイプの前面グローブとなっており,光源を見上げることが多い体育館で,まぶしさを軽減することができる。また,照射角の広い超広角タイプであるため,均斉度が高く光ムラのない光環境を提供できる。

本器具は軽量の材質を使用しているため,一般的な高天井用照明器具に比べて,建築に対する負担を軽減できる。

なお,本施設は,災害時に準拠点避難場所に指定されているため耐震基準に適合しており,万が一地震が発生したときでも地震の影響を受けにくくなっている。また,照明器具には全面ガードを取り付けることで,ボールが当たっても損傷しないように対策を施しており,最適なプレイ環境にできるよう配慮している。

本件の照明設備の数量を表1に示す。また,使用した照明器具を図2に示す。

図2 照明器具

表1 照明設備
照明設備 器具形式 数量(台)
LED高天井用照明器具
LEDioc HIGH-BAY Γ
EHCL15009W/NSAJZ9 172
非常用照明器具 器具:JGW172P-K
光源:JD110V250W/P/M
9

3.2 設計照度

本施設は,全点灯時で維持平均照度1000ℓxを満足するように設計を行った。メインコートを4つのブロックに分け,7パターンのエリア点灯が可能となっており,それぞれのパターンで4段階(100%,75%,50%,25%)の間引き点灯ができる。国際大会からレクリエーションレベルまで幅広い利用目的に対応できるため,プレイ環境に適した明るさに設定することが可能である(図3)。

図3 ブロック詳細図

また,停電時はハロゲン電球非常灯が点灯し,最小2ℓx以上を確保するようになっている。

メインコートの照度分布図を図4に示す。

図4 メインコートの器具配置と照度分布図(全点灯時)

3.3 設置および点灯状況

照明器具の設置状況および点灯状況を図5〜図7に示す。

図5 メインコート 全点灯状態

図6 LED高天井用照明器具取付状況

図7 LED高天井用照明器具取付状況

4.おわりに

本施設の完成により,各種スポーツ競技やイベントに対する最新設備をそろえ,地域の活性化につながるものと期待される。

また,屋内におけるスポーツ競技照明においては高照度を必要とするため,高効率かつ高品質な視環境や,経済性に配慮された施設が重要であると考える。

最後に,本施設照明の納入にあたり,ご指導,ご協力をいただいた関係各位に深く御礼申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第39号掲載記事に基づいて作成しました。
(2018年11月8日入稿)

納入事例


テクニカルレポートに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では内容変更、取扱い中止等がされている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ