納入事例

建築外構・景観演出 ライトアップ

大江橋ライトアップ大阪府大阪市北区

街並みに調和する電球色LEDの光で橋をライトアップし水都・大阪の夜間景観を魅力的に映し出す

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  • LED
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  • 橋梁側面のアーチ部のみを照らし、歩行者へのまぶしさを抑制している。

  • 大江橋北詰から南詰、日本銀行大阪支店方向を望む。親柱灯は光源をレディオック LEDライトバルブGに替えてLED化している。

  • レディオック フラッド スポラート設置状況。

施設概要

施主
大阪市建設局
施工
小松電気工業(株)、新和テック(株)

竣工

2015年8月

大阪は淀川や大和川の河口部に発達してきたまちで、江戸時代から“なにわの八百八橋”と呼ばれるほど多くの橋が架けられ、市民生活や町の発展を支える重要な役割を果たしてきました。大阪市では、1978年度から橋梁環境整備事業を計画し既設橋の改修を実施するとともに、1983年に策定された「ライトアップ大阪計画」に基づき、橋梁のライトアップを行っています。魅力的な光景観の創出を図るための整備の一環として、2015年8月、大江橋・淀屋橋と水晶橋の既存ライトアップ改修工事が実施されました。

大江橋と淀屋橋は、大阪のメインストリートである御堂筋の一部となっていて、国道25号に指定され多くの人に利用されている橋です。現在の橋は、1935年に当時としては珍しいデザイン公募が行われたうえで竣工しました。2008年には「大江橋及び淀屋橋」として、重要文化財に指定されています。大江橋の隣の歩行者専用橋、水晶橋は、当初は河川浄化を目的に堂島川可動堰として建設された堰で、その後改装整備が行われ、上部を歩行者に開放し今の水晶橋となりました。水晶橋は1990年から、大江橋と淀屋橋は2008年からHID投光器にて橋梁のライトアップが行われていましたが、今回の改修工事で、省エネ化を推進するためLED投光器に更新されました。中之島地区のエリアコンセプトに沿ったかたちで、光色を電球色に統一し周辺景観との調和を図っています。

周囲景観と調和を図った各橋梁の演出を実現するため、現場での実証実験を重ね、プロジェクションフード(矩形配光をつくるための遮光フード)を開発。LED投光器「レディオック フラッド スポラート」と組合せ、橋梁以外への漏れ光を極力抑え、歩行者にまぶしさを感じさせず、ポイントとなるアーチ部分のみを明るく照らし出す照明演出を実現しました。水晶橋の親柱灯は器具が劣化していたので、青銅鋳物で復元してLED化を実施しました。現地実測をして設計を行い、地元の人々に親しまれている昭和の香りが漂うイメージを踏襲しつつ、光源にLEDランプを使用するとこで省エネを推進し、心地よい光環境を創出しています。

主な納入器具