技術資料

LED屋外用照明器具

機器事業部 商品開発部 屋外開発グループ

1．はじめに

LEDは省エネルギー，長寿命でまた有害な物質を含まない環境に優しい次世代新光源として期待されている。白色LEDの効率は現状では主照明に適したレベルにまでは到達していないが，近年急速な技術進歩を遂げており，近い将来，白色LEDが主照明に利用されていく可能性がある。

当社においても，現状のLEDを用いた照明器具がどのような分野に適用が可能かを模索してきたが，まず手始めとして，屋外景観分野にターゲットを絞って商品企画開発を行った。

2．基本LEDユニット

今回，様々な景観照明のための当社独自のデザインのLEDユニットを複数開発した。まず，これらのユニットについて紹介する。

2.1 商品概要

(1)反射型LED素子ユニット

従来，情報表示板向けに使用されていた反射型LEDパッケージを利用して照明に適するようにユニット化して新規に開発したものである。LED12個，LED18個をそれぞれ装着した2種類のラインタイプと，LED24個を装着したブロックタイプがある。それぞれのユニットの外観を図1～図3に，仕様を表1に示す。

(2)ジャンボLEDユニット

1ワットクラスのパワーLEDを用いて反射型LED素子ユニットと同様に反射型のユニットとし，配光と放熱の検討を経て開発したものである。ユニットの外観を図4，寸法・構造を図5，仕様を表1にそれぞれ示す。

(3)防水形ラインユニット

12個のチップ形LEDを基板に並べ，透明樹脂ケースに充填して防水性を確保したユニットで，ライン長が200mmと300mmの2種類がある。ユニット(300mm)の外観を図6に，仕様を表1に示す。

2.2 特徴

(1)反射型LED素子ユニット

同じ形状で狭角配光と広角配光の2種類の配光パターン(図7)を持つLED素子が用意されており，ユニットに組み込むLED素子を用途に応じて使い分けることが可能である。

(2)ジャンボLEDユニット

同じ形状で狭角配光，横長配光，下方照射形配光の3種類の配光パターン(図8)を持つユニットが用意されており，用途に応じて使い分けが可能である。

(3)防水形ラインユニット

1. ユニット単独で防水性が確保されている。
2. 入力はAC100V仕様のため別途DC電源等の用意が不要。
3. 連結してライン照明として使用可能。

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