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技術資料

LED歩行者用照明器具 - LEDioc APPROACH QUALLIS™ -

製造統括本部 照明部 第二商品開発課 渡部 恵介,片島 啓充
製造統括本部 照明部 LEDオプトデザイン課 平岩 かおり
製造統括本部 照明部 LEDエンジニアリング課 斉藤 彰男,原 和雄

キーワード

LED,LEDioc APPROACH QUALLIS™,景観照明,明るさ,光の質,環境

1.はじめに

LEDは一般的に従来光源と比べグレアが生じやすく,人に不快感を与えやすい。それに対し,LED照明器具における市場の要求は,照度確保と経済性が最重要視される傾向が強く,不快グレアなどへの対応は軽視され光の質が犠牲にされがちである。しかし景観照明においては,人に近い環境に設置されることや,周辺環境の美観への配慮も求められることから,グレアを抑制した質の良い光を提供する必要がある。弊社では既に,景観照明の明るさとは周囲環境と併せて成り立つものであるという考えのもと,周囲環境の明るさに合わせて「光の質」を選べる2種類のタイプのポールライトLEDioc AREA QUALLIS™を商品化している。

本商品では,ポールライトのコンセプトを踏襲したアプローチライトを商品化,シリーズ展開することで,公園・街路市場での更なる拡販を図る。

2.商品概要

図1 外観イメージ

図1 外観イメージ

本商品は,QUALLISシリーズのアプローチライトである。今回,開発した器具の外観イメージを図1,商品仕様を表1,ラインアップを表2,表3に示す。

表1 商品仕様
本体材質 アルミダイカスト
グローブ材質 タイプD アクリル樹脂
タイプG ポリカーボネート
支柱材質 アルミ押出材
ポール材質 アルミ押出材
ポール径(mm) ø150
保護等級 IP23
仕上色 メタリックシルバー
表2 タイプD ラインアップ
 
形式 EGL
02033
/NSAN8
EGL
02035
/NSAN8
EGL
02034
/NSAN8
EGL
02036
/NSAN8
EGL
02033
/LSAN8
EGL
02035
/LSAN8
EGL
02034
/LSAN8
EGL
02036
/LSAN8
光源色 5000K相当 3000K相当
定格
光束
(ℓm)
526 652 526 652 480 595 480 595
高さ
(mm)
600 900 600 900
配光 全方向 片方向 全方向 片方向 全方向 片方向 全方向 片方向
表3 タイプG ラインアップ
 
形式 EGL02037
/NSAN8
EGL02038
/NSAN8
EGL02039
/NSAN8
EGL02037
/LSAN8
EGL02038
/LSAN8
EGL02039
/LSAN8
光源色 5000K相当 3000K相当
定格
光束
(ℓm)
389 924 360 856
高さ
(mm)
600 900 1800 600 900 1800

3.機能・特長

3.1 周囲環境の明るさに合わせて選べる2種類のタイプ

タイプD

目線以下の高さで直接光源が見えないようにし,グレアを抑えて周辺を見やすくすると共に,路面も効率良く照明できるよう配光を制御している。配光形状には全方向タイプと前方向タイプの2種類があり(図2),全方向タイプは広場や植栽など広い範囲を照らし,前方向タイプは通路や壁際など特定の方向を照らす。器具の高さは600mmと900mmがあり,照射エリアの範囲に合わせて選択が可能である。

全方向配光タイプ

全方向配光タイプ

前方向配光タイプ

前方向配光タイプ

図2 配光形状イメージ

タイプG

グレアを抑制したライン状の拡散グローブからの柔らかな光で周辺を照らし,“明るさ感"を向上させながら景観を浮かび上がらせ,賑わいのある空間を創出する(図3,図4)。器具の高さは600mm,900mm,1800mmの3種類の中から選択可能であり,器具が高くなるにつれて照射エリアも広くなる。

図3 器具点灯イメージ(タイプG)

図3 器具点灯イメージ(タイプG)

図4 器具施工イメージ(タイプG)

図4 器具施工イメージ(タイプG)

3.2 長寿命

放熱設計の最適化を行うことで設計寿命60000時間(光束維持率:タイプD 92%,タイプG 79%)を達成し,大幅なメンテナンスコストの軽減を可能にした。

3.3 幅広い使用環境に対応

使用温度範囲は-20~35℃で,寒冷地域でも使用可能。

3.4 耐雷サージ電圧15kV対応

耐雷サージ電圧15kV(コモンモード)の誘導雷に対する対策を実施。

4.おわりに

本商品では,照度確保や経済性だけにとらわれることなく,人の感覚に一番影響を与える「光の質」にこだわり,従来器具とは見方の異なる商品価値を付加することを目的に開発を進めてきた。今後も性能,価格に対する追及はもちろんのこと,付加価値の高い商品開発を行い,他社との差別化を図っていく。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第32号掲載記事に基づいて作成しました。
(2015年5月22日入稿)


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