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施設報告

立町トンネル照明設備 - LEDトンネル照明器具の納入施設例 -

国内営業本部 仙台営業所 技術課 鈴木 芳幸
国内営業本部 仙台営業所 第一営業課 橋本 真宏

キーワード

立町トンネル,仙台西道路,トンネル,LED,照明器具

1.はじめに

仙台西道路は,1983年に開通した古い路線であるが,国道48号の交通混雑を緩和するなど,バイパス機能を持つ自動車専用道路で,宮城県仙台市の東西部や仙台都市圏環状自動車専用道路を結ぶ重要路線である(図1)。

図1 立町トンネル位置図(出典:国土地理院の地図閲覧サービスによる)

図1 立町トンネル位置図(出典:国土地理院の地図閲覧サービスによる)

本稿では,仙台西道路の最も東部側(仙台市都心部側)に位置する立町トンネルの照明設備の改修にあたり,視環境の改善,省エネ,維持管理を考慮したLEDトンネル照明器具(基本照明・入口照明)(図2,図3)が採用されたので,その照明設備の概要を紹介する。

図2 LEDトンネル基本照明器具

図2 LEDトンネル基本照明器具

図3 LEDトンネル入口照明器具

図3 LEDトンネル入口照明器具

2.照明設計

2.1 施設概要

立町トンネルの諸元を表1に示す。

表1 トンネルの諸元
項目 立町トンネル
上り線 下り線
トンネル延長 328.85m 351.25m
車道幅員 6.5m 6.5m
路肩幅員 0.5m 0.5m
設計速度 60km/h 60km/h
交通量 28,063台/日 28,160台/日
トンネル内仕上げ 天井面 コンクリート
ρc=25%
コンクリート
ρc=25%
壁面 コンクリート
ρc=25%
コンクリート
ρc=25%
路面 コンクリート
ρc=25%
コンクリート
ρc=25%
交通方式 一方交通 一方交通

2.2 設計コンセプト

照明設備の設計にあたっては,次のコンセプトに基づき照明計画を進めた。

  1. 視認性の確保(良好な均斉度及び光色)
  2. 維持管理費の削減(省エネ)
  3. 高効率,長寿命

2.3 設計基準及び条件

立町トンネルの設計基準及び条件を表2に示す。

表2 設計基準及び条件
項目 立町トンネル
上り線 下り線
平均路面輝度:L 2.3cd/m²
壁面輝度比(路面:壁面) 1:0.6
総合均斉度:Uo 0.4以上
車線軸均斉度:UI 0.6以上
相対閾値増加:TI 15%以下
保守率:M 0.55
野外輝度 1,650cd/m² 2,500cd/m²

3.設備概要

3.1 設計結果

以上に基づき設計を行った結果を図4,図5,図6,図7に,また,照明設備数量表を表3に示す。

基本照明の取付間隔は,上り線:S=15.2m(向き合せ配列),下り線:S=15.6m(向き合せ配列)とした。

図4 立町トンネル断面図・上り線

図4 立町トンネル断面図・上り線

図5 立町トンネル断面図・下り線

図5 立町トンネル断面図・下り線

図6 立町トンネル入口照明曲線図・上り線

図6 立町トンネル入口照明曲線図・上り線

図7 立町トンネル入口照明曲線図・下り線

図7 立町トンネル入口照明曲線図・下り線

表3 トンネル照明設備数量表
点灯区分 器具形式 数量
立町トンネル・上り線 立町トンネル・上り線
基本照明 KWE-095D3/031 41 43
入口照明 KWE2201 26 26
KWE1801 8 12
KWE-230/031 6 10
KWE-150/031 3 3
ランプウェイ KWMTD-070BL-H-E2 4 4

3.2 現地測定

照明設備の設置後,現地状況の確認と照度測定を行い,各点灯区分(基本照明・入口照明)において,設計値を満足することを確認した。基本照明の照度測定結果を表4に,写真測光によるグレア評価を図8に示す。グレアは問題ないレベルであった。設置後の状況写真を図9,図10に示す。

表4 トンネル照明設備 照度測定結果
区分 立町トンネル 備考
上り線 下り線
測定平均照度×保守率/初期補正 31.3ℓx 31.4ℓx 保守率:0.55
初期補正:0.8
測定平均路面輝度
(上記/照度換算係数)
2.41cd/m² 2.42cd/m² 照度換算係数:13
(路面:Co)
設計輝度 2.36cd/m² 2.31cd/m²  
基準輝度 2.3cd/m² 2.3cd/m²  
図8 写真測光によるグレア評価
  基準値 設計値 測定値
相対閾値増加:TI 15%以下 12.5% 10.3%

図8 写真測光によるグレア評価

図9 基本照明点灯状態

図9 基本照明点灯状態

図10 入口照明点灯状態

図10 入口照明点灯状態

4.おわりに

本施設は,基本照明及び入口照明にLED光源を採用し,省エネ・省メンテ性といった低コスト化とトンネル全線を白色光による快適な視環境を実現したトンネルである。数年前まではトンネル内を全てLEDで照明するのが困難だったが,LED光源の発光効率が日を追って進歩しており,これから益々LED照明の需要が高まる事が期待される。

最後に,本照明設備の納入にあたり,ご指導,ご協力を頂いた関係各位に深く御礼申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第31号掲載記事に基づいて作成しました。
(2014年11月27日入稿)


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