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施設報告

狭山スキー場照明設備 - 納入施設例 -

営業技術部 東日本技術設計センター 早苗 陽平
営業技術部 LCS 阿部 哲紘
ライティングソリューション事業本部 民需特販営業部 東京第二営業課 石井 一郎

キーワード

狭山スキー場,屋内スキー場,LED投光器,フルカラーLED投光器,追跡照明

1.はじめに

「狭山スキー場」は埼玉県所沢市に所在し,関東地方で唯一の造雪機による屋内人工スキー場である。都心から近い屋内型ゲレンデであり,天候に左右されないのが大きな特長の一つである。全長300m,幅30mのコースは,平均斜度7度,最大斜度15度でシングルリフト2基を備え,スキー,スノーボード併用のゲレンデとなっている。

傾斜が緩やかで,初めてスキーをするお子様や,本格的なスキーシーズン前に足慣らしをしたい人などにもおすすめで,シーズン中は連日老若男女問わずにぎわっている。

今回照明設備の老朽化に伴い,消費電力の削減による省エネを主として,2017年10月に照明設備の全面リニューアルを実施した(図1)。

本稿では,同施設の照明設備について紹介する。

図1 ゲレンデ内観

2.照明設計

2.1 照明コンセプト

本施設の照明計画にあたっては,以下のコンセプトに基づいて設計を行った。

  1. プレー環境の向上
  2. 環境負荷の低減
  3. 経済性の向上
  4. エンターテイメント性の向上

2.2 設計照度

屋内のスキー施設は,JISによるスポーツ照明基準が設けられていないため,本施設では参考として屋外の照度基準を採用した(表1)。

表1 照度基準表
運動競技ウィンタースポーツの照明要件の推奨値
運動競技の種類 運動競技の区分による推奨照度(ℓx)
スキー競技 アルペン・
フリースタイル・
クロスカントリー
屋外 100 50 20
  • ※ JIS Z 9127(2011)スポーツ照明基準に基づいて構成。

本施設ではJISの照度基準における区分Ⅰのレベル(照度100ℓx)を確保するとともに,既設のメタルハライドランプ400Wでの照度と同等の照度値になるように設定した。図2に照度分布図を示す。なお,図の左側がコースの頂上となる。

図2 照度分布図

2.3 設計手法

本施設の既設器具は,照明効率重視の高天井用の照明器具であり,ホルダも長いタイプであった。そのため,競技者は滑走時に器具が常に見えている状況で,照明が気になるという声もあり,競技の妨げになることがあった(図3,図4)。

図3 既設器具

図4 既設器具設置状況(滑走者目線)

そこで本設計では,梁下ではなく梁上に器具を設置することで,お客様が頂上から滑降する際に照明器具が目に入らないよう配慮すると同時に,天井面をすっきりとさせた(図5,図6)。

図5 新設器具

図6 新設器具設置状況(滑走者目線)

また,器具も投光器にしてライティングに角度をつけたことや,競技者が照明によって競技の妨げにならないように追跡照明にすることによって,滑り降りる際に光源が目に入ることなく,ゲレンデの凹凸(コブ)が視認しやすくなるように配慮した(図7,図8)。

図7 高天井器具使用時のイメージ

図8 投光器使用時のイメージ


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