納入事例
スポーツ施設照明 野球場
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)広島県広島市南区
迫力あるゲームを間近で楽しめる野球場のナイター照明をLED化し選手にも観客にも快適な照明環境を実現
Myリストに追加施設概要
- 施主
- 広島市
- 照明設計・施工・電気工事
- 岩崎電気(株)
- 設計照度
- バッテリー間:2500ℓx以上
内野:2000ℓx以上
外野:1500ℓx以上
竣工
2025年3月
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)は、プロ野球・広島東洋カープの本拠地として2009年に開場した野球場です。ネーミングライツにより自動車メーカーのマツダ(株)が命名権を取得しており、「マツダスタジアム」の愛称で親しまれています。球場はグラウンドの開放感、通風、街との一体感を確保するため、北側のJR側へ大きく開く形態となっていて、新幹線や在来線の車窓からも試合風景を垣間見ることができます。フィールドの形状は、センターの外野フェンスまで122m、両翼がレフト101m、ライト100mと、日本では珍しい左右非対称であることを特徴としています。収容定員は33,000人で、ダイナミックなプレーを堪能できるよう、砂かぶり席、テラスシート、チルアウトテラス席、パーティフロアなど多様な座席が用意され、さまざまな観戦スタイルを可能にしています。また、グラウンドと客席の距離が近く、選手のプレーを間近で感じられることも魅力の一つとなっています。
広島市では、プロ野球オフシーズン期間に、内外野合わせて約9,200m²の天然芝を張り替えるなどの改修工事を行うとともに、省エネ及び省メンテナンスなどの観点からナイター照明をLED化し、2025年3月に完了しました。LED化にあたっては、プレーヤー・観客・住民・運営者各々の多角的な目線で最適な照明環境を実現することを目指して照明プランを立案し、省エネ化による環境負荷低減や照明鉄塔への建築負荷低減を図りました。JR広島駅から徒歩約10分と市街地に位置し、近隣には新幹線線路や商業施設、住宅地などもあることから特に光害に配慮のうえ、独自開発による光制御で光害の要因となる上空や周囲への漏れ光を抑制するLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」をご採用いただきました。照明鉄塔6基はそのまま活用し、1基につき既設HID投光器(メタルハライドランプ1500kW)108台から60台へと器具台数を減らして消費電力を大幅に削減しつつ、これまでと同等以上の照度を確保し、良好な照明環境を創出しています。さらに、投光器の振り向けにクロスエイミング方式を用いることで、発光面が塊ではなくバラバラの方向を向き、プレーの妨げとなるまぶしさを感じにくいよう配慮しました。
照明制御については、球場の照明をトータル制御できる「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」にリニューアルしたことで、用途に応じた調光パターンをグラフィックタッチパネルで直感的に操作でき、タブレット端末やPCからの遠隔操作にも対応しているため、照明管理の効率化にも貢献しています。また、競技用照明の「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」を活用して、「ストリーム(光が流れるように動く)」、「ランダムフラッシュ(ランダムに素早く発光)」、「チェイス(1基ごと順番に点灯・消灯)」などの演出照明を行うともに、LEDフルカラー投光器「レディオック フラッド フルカラー」とレーザー光の特性をいかした超狭角配光で1km先を照らすことができるレーザー投光器「LAXIS(ラクシス)」をご採用いただき、エキサイティングな試合をさらに盛り上げる多彩な演出照明を可能にしています。グラウンドを明るく快適に照らす光、そしてドラマティックなシーンを演出する光で球場を照らし、都市と共生する球場にふさわしい高品位な照明環境を実現しました。
主な納入器具
1500クラス Ra90(R9 80以上)5700K 狭角タイプ(特注) - 246台
1500クラス Ra90(R9 80以上)5700K 中角タイプ(特注) - 60台
600クラス 広角タイプ 上下反転仕様(特注) - 54台
LED投光器 レディオック フラッド アヴァン 150クラス 中角タイプ - 55台
LED投光器 レディオック フラッド フルカラー 240Wタイプ 狭角タイプ - 10台
レーザー投光器 ラクシス - 4台


























