納入事例

スポーツ施設照明 野球場

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)広島県広島市南区

迫力あるゲームを間近で楽しめる野球場のナイター照明をLED化し選手にも観客にも快適な照明環境を実現

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  • 全点灯時のスタジアム全景。6基の照明鉄塔に設置されていたHID投光器(メタルハライドランプ1500kW)計648台からLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形」1500クラス・600クラス計360台へと器具台数を減らし、総消費電力を半分以下にしつつ、プロ野球開催に必要な照度を既設同等以上に確保し、良好な照明環境を実現している。

  • 照明鉄塔のLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」設置状況。クロスエイミング手法により光の重なりを減らし、まぶしさを抑制している。

  • 大リーグ球場並みのサイズの座席でゆったりと試合を楽しめる観客席よりグラウンドをのぞむ。

  • ホームベースよりスコアボード方向を見渡す。

  • サード側から見た照明鉄塔点灯状況。選手目線でもまぶしさを最小限に抑えている。

  • 内外野ともに天然芝のグラウンドをLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」で照らし、均斉度の高い照明環境としている。

  • 全点灯時の球場夜景を空からのぞむ。上空や周囲への漏れ光を抑制するLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」で球場を明るく照らすとともに、周辺環境への漏れ光に十分配慮した設計となっている。

  • さまざまなスタイルの観客席が用意されている球場夜景。

  • 独自開発の光制御により漏れ光を抑制する「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」で球場外への漏れ光をカットしつつ球場を明るく快適に照らしている。

  • 「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」はDMXに対応し、あらかじめプログラミングした照明制御ができるため多彩な演出照明も行うことができる(ストリーム:光が流れるように動いていく演出時)。

  • 使用目的に応じた点灯パターンをタッチパネルで容易に操作することができる照明制御盤。

  • 照明制御盤。

  • 球場昼景。

施設概要

施主
広島市
照明設計・施工・電気工事
岩崎電気(株)
設計照度
バッテリー間:2500ℓx以上
内野:2000ℓx以上
外野:1500ℓx以上

竣工

2025年3月

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)は、プロ野球・広島東洋カープの本拠地として2009年に開場した野球場です。ネーミングライツにより自動車メーカーのマツダ(株)が命名権を取得しており、「マツダスタジアム」の愛称で親しまれています。球場はグラウンドの開放感、通風、街との一体感を確保するため、北側のJR側へ大きく開く形態となっていて、新幹線や在来線の車窓からも試合風景を垣間見ることができます。フィールドの形状は、センターの外野フェンスまで122m、両翼がレフト101m、ライト100mと、日本では珍しい左右非対称であることを特徴としています。収容定員は33,000人で、ダイナミックなプレーを堪能できるよう、砂かぶり席、テラスシート、チルアウトテラス席、パーティフロアなど多様な座席が用意され、さまざまな観戦スタイルを可能にしています。また、グラウンドと客席の距離が近く、選手のプレーを間近で感じられることも魅力の一つとなっています。

広島市では、プロ野球オフシーズン期間に、内外野合わせて約9,200m²の天然芝を張り替えるなどの改修工事を行うとともに、省エネ及び省メンテナンスなどの観点からナイター照明をLED化し、2025年3月に完了しました。LED化にあたっては、プレーヤー・観客・住民・運営者各々の多角的な目線で最適な照明環境を実現することを目指して照明プランを立案し、省エネ化による環境負荷低減や照明鉄塔への建築負荷低減を図りました。JR広島駅から徒歩約10分と市街地に位置し、近隣には新幹線線路や商業施設、住宅地などもあることから特に光害に配慮のうえ、独自開発による光制御で光害の要因となる上空や周囲への漏れ光を抑制するLED投光器「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」をご採用いただきました。照明鉄塔6基はそのまま活用し、1基につき既設HID投光器(メタルハライドランプ1500kW)108台から60台へと器具台数を減らして消費電力を大幅に削減しつつ、これまでと同等以上の照度を確保し、良好な照明環境を創出しています。さらに、投光器の振り向けにクロスエイミング方式を用いることで、発光面が塊ではなくバラバラの方向を向き、プレーの妨げとなるまぶしさを感じにくいよう配慮しました。

照明制御については、球場の照明をトータル制御できる「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」にリニューアルしたことで、用途に応じた調光パターンをグラフィックタッチパネルで直感的に操作でき、タブレット端末やPCからの遠隔操作にも対応しているため、照明管理の効率化にも貢献しています。また、競技用照明の「レディオック フラッド アヴァン 光害対策形 1500クラス」を活用して、「ストリーム(光が流れるように動く)」、「ランダムフラッシュ(ランダムに素早く発光)」、「チェイス(1基ごと順番に点灯・消灯)」などの演出照明を行うともに、LEDフルカラー投光器「レディオック フラッド フルカラー」とレーザー光の特性をいかした超狭角配光で1km先を照らすことができるレーザー投光器「LAXIS(ラクシス)」をご採用いただき、エキサイティングな試合をさらに盛り上げる多彩な演出照明を可能にしています。グラウンドを明るく快適に照らす光、そしてドラマティックなシーンを演出する光で球場を照らし、都市と共生する球場にふさわしい高品位な照明環境を実現しました。

主な納入器具