アイスーパーUVテスター(メタルハライドランプ方式ウェザーメーター)

建材、自動車などをはじめとする私たちの身の回りの製品の材料は年々性能が向上し、長期間にわたって目につく劣化が発生しないようになりました。
こうした高性能な材料を一定の期間内に開発するためには、一般的な環境試験機による試験に加えて人工的に促進させた耐候性試験及び耐光性試験が不可欠となります。
岩崎電気のアイスーパーUVテスターは、正確かつスピーディーな耐候性試験を実現します。

耐候性試験の対象物例

塗料：自動車、建築物の外装など
樹脂：自動車、太陽電池パネル、建築物、家電など
印刷物、ゴム、人工石、繊維など

SUV-W161(可視光対応)

W161の可視光対応オプション

アイスーパーUVテスター SUV-W161(可視光対応)

メタルハライドランプ方式耐候性試験装置とは
(メタルハライドランプ方式ウェザーメーターとは)

メタルハライドランプ方式耐候性試験装置とは(メタルハライドランプ方式ウェザーメーターとは)、光源に放電灯の一種であるメタルハライドランプを採用している耐候性試験装置です。
メタルハライドランプは太陽光の約20～30倍の紫外線量があり、促進倍率は太陽光の約100倍程度、キセノンランプ方式の約10倍程度とされています。
このような優れた促進倍率を活用し、主に研究開発部門で使用されています。

正確かつスピーディーな耐候性試験を実現します。

促進倍率はウェザーメーターやフェードメーターの10倍以上。プラスチックをはじめ、塗料、インキ、顔料、繊維などの研究開発・品質管理・工程管理が、いちだんと効率アップ。高照度紫外線の均一な照射により、正確で、スピーディーな、耐候性評価が行えます。
紫外線照度のチェックも簡単。お手軽にお使いいただけます。
照度分布は均一。しかも出力調整機構により、紫外線照度のコントロールも自在です。
波長は295nm以下をカット。太陽光にない波長による悪影響をなくしました。

塗料の色差結果例(同じ値になるまでの目安)

	時間	日数
屋外暴露	10000	420
サンシャインウェザーメーター	1000	42
キセノン	1000	42
UVテスター	100	4

メタルハライドランプとは

メタルハライドランプとは、発光管の中に水銀、希ガスとともに種々の金属ハロゲン化物を封入したもので、200～450nmまで広範囲にわたり紫外線スペクトルを放射しています。

高照度紫外線の利用で耐候性テストを大幅にスピードアップ。

紫外線の持つ強力な劣化力を、集光して使用しています。
アイスーパーUVテスターは、画期的なスピードでの耐候性テストを可能にした試験機です。
屋外暴露では数か月から数年、促進試験でも数百から数千時間必要だったテスト時間が大幅に短縮され、研究開発における品質チェックのスピードアップを実現します。

劣化の要因は紫外線。だから、その紫外線を耐候性テストに応用しました。

紫外線は劣化の最大要因です。
紫外線による劣化促進性をさらに強化し、なおかつ、屋外暴露や従来のウェザーメーターと同様の物性変化をつくりだします。
これによって、耐候性テストは大幅にスピードアップ。
従来の常識を遥かに超えた超促進耐候性試験機「アイスーパーUVテスター」が誕生しました。

アイスーパーUVテスターによる試験例(硬質PVC青色)

照射3時間／結露2時間のサイクルで行ったものです。

各種試験機の各波長エネルギー照度比

━ アイスーパーUVテスター ━ SWOM(サンシャインウェザーメーター) ━ キセノン ━ 太陽光 ━ 紫外線カーボンアーク ━ Q-UV

均一な照射照度分布が、耐候性テストの評価を確かなものにしました。

特殊設計の反射板が、試料台に照射される紫外線照度分布を均一にしています。しかも、出力調整機構の採用によって、常に一定した照度で、優れた均一性を実現します。劣化促進の精度抜群で、信頼性の高い超促進耐候性試験機です。

新しいUV照射器は、新規光学設計により、試験性能はそのままで、メンテナンス性を向上しました。

UV照射用の器具は、新規設計の光学機器構成により、ランプ交換にかかわる部品点数を減らし、作業時間の短縮と交換部品コストを低減しました。以前の構成は、ランプ用水冷ジャケット内部にフィルターを配置しており、このフィルターはランプと同時に交換が必要で、手間と費用がかかりました。新規採用の光学フィルターは耐久性に優れ、通常使用時における熱や光による劣化がほとんどありません。このフィルターの採用と照射器具のリニューアルにより、試験結果はこれまで通りで、メンテナンス性の向上を実現しました。