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施設報告

東九州道(IC・JCT・トンネル)照明設備 - LED道路照明・LEDトンネル照明の納入施設例 -

国内営業本部 福岡営業所 技術課 高司 裕一
国内営業本部 福岡営業所 宮崎事務所 青井 祐輔

キーワード

東九州自動車道,延岡,トンネル,IC・JCT,LED

1.はじめに

宮崎県延岡市を通る延長18.4kmの東九州道(須美江~北川~延岡)は,国道10号の交通混雑を緩和するなど,バイパス機能を持つ自動車専用道路として計画され,すでに自動車専用道路として開通している東九州道(延岡~延岡南)と接続し,宮崎県北地域の骨格をなす道路である。 2005年に開通した延岡JCT~延岡南IC間に続き,2012年12月に須美江IC~北川IC~延岡JCT・IC間が開通した。これにより,交通混雑の緩和,所要時間の短縮が図られ,社会的利便性が高まるとともに,より安全で快適な走行が可能となった。

本稿では,長寿命・省エネを図りドライバーに良好な視環境を提供するLED照明器具が,北川IC~延岡JCT・IC間の7トンネルの基本照明と坑外灯及びJCT・IC等3箇所の道路照明に採用されたので,その照明設備の概要について紹介する。

照明設備の設置場所は次の通り。図1には,地図上にその場所を示した(TN:トンネル)。

図1 照明設備の所在を示す地図

図1 照明設備の所在を示す地図

注)※Google® Earthの衛星写真を使用。「Google」はグーグル社の登録商標。

トンネル照明
北川トンネル,的野トンネル,須佐トンネル,差木野トンネル,大峡トンネル,桜ヶ丘トンネル,祝子トンネル
道路照明
北川IC,延岡JCT・IC,道の駅北川はゆま

2.照明設計

2.1 施設概要

トンネル施設の諸元を表1に示す。

表1 トンネル諸元
トンネル名称 北川TN 的野TN 須佐TN 差木野TN 大峡TN 桜ヶ丘TN 祝子TN
トンネル延長(m) 630 479 245 934 704 1141 1925
車道幅員(m) 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0
全幅員(m) 10.850 11.002 11.040 10.990 11.005 10.893 10.358
取付高さ 5.0(m)
設計速度 70(km/h)
交通方式 対面交通(2車線)
日交通量 9,800(台/日)
TN内の
仕上と
反射率
天井 コンクリート(ρc=25%)
壁面 コンクリート(ρw=25%)
内装板 有(60%)
路面 Co Co As Co As As As
Co:コンクリート(ρf=25%),As:アスファルト(ρf=10%)
縦断勾配(%) 0.4 0.4 0.4 0.4 1.9 3.0 3.0

2.2 設計コンセプト

照明設計にあたっては,次のコンセプトに基づき照明計画を進められた。

  1. 視認性の確保(良好な均斉度及び光色)
  2. 維持管理費の削減(省エネ)
  3. 高効率・長寿命

2.3 設計基準及び条件

トンネル照明の設計基準及び条件を表2に示す。

表2 設計基準及び条件
トンネル名称 北川TN 的野TN 須佐TN 差木野TN 大峡TN 桜ヶ丘TN 祝子TN
基準輝度 1.6 (cd/m²)
壁面輝度比 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 1.0
総合均斉度:Uo 0.4以上
車線軸均斉度:Ul 0.6以上
視機能低下グレア:TI 15%以下
保守率:M 0.65
野外輝度 起点側 3100 2700 2700 2500 2500 2700 3300
低減係数 1 1 1 1 1 1 0.75
終点側 2700 2500 2400 3100 2400 3700 2500
低減係数 1 1 1 1 1 0.75 1

※連続するトンネルの入口部照明の低減

3.設備概要

3.1 設計結果

以上に基づき各トンネルの基本照明について設計を行った結果を表3に示す。

表3 基本照明取付間隔
トンネル名称 北川TN 的野TN 須佐TN 差木野TN 大峡TN 桜ヶ丘TN 祝子TN
器具形式 KWE-150D/03KS1-24
取付間隔 18.2m 18.2m 12.7m 18.2m 12.8m 12.7m 13.0m
路面舗装 Co Co As Co As As As
平均路面輝度:L 1.6(cd/m²)
総合均斉度:Uo 0.4以上
車線軸均斉度:Ul 0.6以上
相対閾値増加:TI 15%以下
図2 差木野トンネル 取付断面図

図2 差木野トンネル 取付断面図

設計の基準値は同様であるが,取付間隔は路面仕上の差異により,コンクリート路面では18.2m,アスファルト舗装では12.7mとした。また,祝子トンネルは,壁面に内装板を施工して照明率が向上することから,取付間隔を13.0mとしている。

代表例として,差木野トンネルの取付断面図と入口曲線図を図2,図3及び図4に示す。入口照明の設計においては,基準値を過剰に超えないようにきめ細かな機種選定を行い,省エネ性を考慮した設計となっている。

図3 差木野トンネル 入口照明曲線図(起点側)

図3 差木野トンネル 入口照明曲線図(起点側)

図4 差木野トンネル 入口照明曲線図(終点側)

図4 差木野トンネル 入口照明曲線図(終点側)

3.2 設備概要

全設備数量及び設置後の状況写真を表4及び図5~図16に示す。

表4 設備数量
施設名称/トンネル延長(m) 道路灯(坑外灯)
LED
(E7713/400L)
TN基本照明
LED
(KWE-150D/03)
TN非常駐車帯
LED
(KWE-150/03)
TN入口照明
MT
(KWMT-110~360B-H1)
北川IC - 24 - - -
北川トンネル 630 2 36 - 90
的野トンネル 479 2 27 - 83
須佐トンネル 245 2 20 - 72
差木野トンネル 934 2 52 6 82
大峡トンネル 704 2 55 - 105
桜ヶ丘トンネル 1141 2 87 8 124
祝子トンネル 1925 1 145 16 110
延岡JCT・IC - 15 - - -
道の駅北川はゆま - 2 - - -
  54 422 30 666
図5 道路照明器具

図5 道路照明器具

図6 トンネル照明器具(基本照明)

図6 トンネル照明器具(基本照明)

図7 北川IC

図7 北川IC

図8 延岡JCT・IC

図8 延岡JCT・IC

図9 北川トンネル

図9 北川トンネル

図10 的野トンネル

図10 的野トンネル

図11 須佐トンネル

図11 須佐トンネル

図12 差木野トンネル

図12 差木野トンネル

図13 大峡トンネル

図13 大峡トンネル

図14 桜ヶ丘トンネル

図14 桜ヶ丘トンネル

図15 祝子トンネル

図15 祝子トンネル

図16 道の駅北川はゆま

図16 道の駅北川はゆま

4.おわりに

近年,道路・トンネル設備においてはLED光源の採用が急速に増加している。本施設においてもトンネル基本照明及び道路照明においてLED光源を採用し,省エネ・省メンテといった低コスト化と白色光による快適な視環境の提供を両立している。

最後に,本照明設備の納入にあたり,御指導御協力頂いた関係各位に深く御礼申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第29号掲載記事に基づいて作成しました。
(2013年11月29入稿)


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