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施設報告

JR東日本磐越東線舞木駅 さくらライトアップ事業

国内事業本部 国内営業部 郡山営業所 鈴木 芳幸,茂呂 達哉

キーワード

JR東日本,磐越東線,舞木駅,さくら,ライトアップ,投光器,高彩度,高演色,美Vid® LEDioc FLOOD NEO®

1.はじめに

図1 舞木駅位置図

JR舞木駅は,磐越東線(福島県いわき市・いわき駅~郡山市・郡山駅間)の郡山駅から1つ目の駅で,1日の平均利用者数は700人ほどの駅である。駅構内には,線路の下に敷く砕石を作って運ぶために設けられたバラストホッパーの遺構(石垣)が密やかに佇んでいる。舞木駅は1914年7月に開業し,1993年3月に完全無人化となったが,地元住民が駅の開業を祝って植えた当時の桜(ソメイヨシノ)が今でも残っている(図1,図2)。

同施設では2016年4月と2017年4月に桜のライトアップを演出する工事を実施した。

図2 舞木駅構内

2.照明設計

本施設のライトアップを行うにあたり,下記のコンセプトに基づいて設計を行った。

  1. 桜の淡いピンク色をより鮮やかに演出するため,平均演色評価数Ra90以上の白色タイプの投光器にて照明を行う。
  2. ライトアップは桜が開花している時期のみ行うため,投光器の設置および撤去が容易に行えるように地面に投光器用スパイクで設置を行う。
  3. バラストホッパー(石垣)部は,桜のライトアップに使用する機種と違う色温度にして照明を行う。

3.設備概要

3.1 桜のライトアップ

桜のライトアップに使用する投光器は,桜をより鮮やかに見せることができる美Vid® LEDioc FLOOD NEO®(白色タイプ,相関色温度4200K)を採用した。ワット数および配光の選定は,設置前にシミュレーションを行い,130Wタイプ,超広角配光とした。同施設内の桜の大きさは大小2種類あり,樹木1本あたりの投光器台数は小さい樹木は1台,大きい樹木は2台を目安とした(図3)。また,アクセントとして一部に一般形のLEDioc FLOOD NEO®(昼白色タイプ,5000K)の器具を採用した(図4,図5)。

図3 投光器配置図

図4 ライトアップ状況

図5 ライトアップ状況・アクセント部

3.2 バラストホッパー(石垣)のライトアップ

バラストホッパー(石垣)のライトアップに使用する投光器は,歴史を感じさせる情緒ある佇まいを演出するため,桜をライトアップする投光器とは色温度を変えて,美Vid® LEDioc FLOOD NEO®(電球色タイプ,3200K)を採用した。ワット数および配光は,桜のライトアップに使用した機種と同じ130Wタイプ,超広角配光とした(図6,図7)。

図6 ライトアップ状況・バラストホッパー部(1)

図7 ライトアップ状況・バラストホッパー部(2)

3.3 照明器具の設置状況

照明器具の設置状況を図8,図9に示す。

図8 投光器の設置状況(1)

図9 投光器の設置状況(2)

4.おわりに

福島県は桜の名所が数多くあるなかで,本施設も夜間でも桜を楽しめる新たなスポットとして加わった。今回の実績が活かされ,今後もこのような事業が普及していくことを願う。

最後に,本事業の施主である舞木町まちづくり協議会様をはじめ,ご指導,ご協力をいただいた関係各位に深く御礼申し上げる。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第37号掲載記事に基づいて作成しました。
(2017年10月10日入稿)


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