Home > IWASAKIテクニカルレポート > 施設報告 > TOPインドアステージ多摩 屋内テニスコート照明設備

施設報告

TOPインドアステージ多摩 屋内テニスコート照明設備
- レディオック スリースター® 納入施設事例 -

国内営業本部 東日本技術設計センター 鈴木 偉人
国内営業本部 民需特販営業部 東京営業課 石井 一郎

キーワード

TOPインドアステージ多摩,屋内テニスコート専用照明器具,LED,レディオック スリースター®,サイド配置方式

1.はじめに

TOPインドアステージ多摩は,2000年に多摩市多摩センターに開校して以来,多くの方に利用されているインドアテニススクールで,2015年11月に,同じく京王相模原線の沿線である八王子市別所に移転して新規オープンした。冷暖房完備の快適なインドアコートが3.5面あり,初心者の方も楽しくテニスを始めることができる半面コートや,スペースを有効に活用する可動式仕切りネット,足腰に優しいカーペットコート等,お客様に最高のコンディションを提供する設備を整えている(図1)。

本施設の照明設備には,屋内テニスコート用に開発された照明器具であるレディオック スリースターが採用され,明るく快適なプレー環境を実現している。

本稿では,2015年10月に納入した同施設の照明設備について紹介する。

図1 屋内テニスコートの様子

2.照明設計

2.1 照明コンセプト

本施設の照明設計にあたっては,明るく快適なプレー環境を実現するために,次の3つのコンセプトに基づき照明計画を行った。

  1. 空間全体の十分な明るさ
  2. ボールの見えやすさ
  3. まぶしさの抑制

2.2 照明手法

屋内運動場における照明器具の配置方式には,主として天井分散配置方式とサイド配置方式の2種類があり,屋内運動場では一般的に天井分散配置方式が多く採用されている(図2)。

天井分散配置方式は,ロブ等の高いボールを見上げた際に,ボールと照明器具が重なってボールが見づらくなる,照明器具が視界に入りまぶしさを感じる等の不具合が生じる場合がある。そこで,本施設においては,競技者の視線方向に極力影響が少なく,コートのサイドライン外側に照明器具を設置するサイド配置方式を採用している。

図2 各照明方式のイメージ図

3.設備概要

3.1 照明設備概要

屋内テニスコート専用に開発されたレディオック スリースターを,テニスコート3面に対して,高さ7~8mの天井梁部に40台設置し,平均照度700ℓxを確保している(図3)。テニスコート1面当りでは,各コートの両サイドに6台ずつ,計12台を設置し,半面コートのエリアには4台設置した。

また,フロア面だけでなく,天井部への光の広がりもあり,室内全体が明るい雰囲気となっている(図1,図4,図5)。

図3 照度分布図

図4 照明点灯状況1

図5 照明点灯状況2

3.2 機器仕様

レディオック スリースターの電気特性と器具特性を表1に,器具と電源装置の仕様を表2に,器具の外形寸法図を図6に示す。なお,器具1台に対して電源装置は3台必要で,電源装置は器具とは別置きとなっている。

表1 機器特性

形式 EHCL40001SAN8
器具形式 EHCL40001-0
電源装置形式 LE140090HB1/2.4-A1



入力電圧(V) 100 200 242
周波数(Hz) 50/60
入力電流(A) 3.71 1.87 1.56
消費電力(W) 371 368 365



器具光束(ℓm) 42500
定格寿命(h) 60000
相関色温度(K) 5000
平均演色評価数(Ra) 70
表2 機器仕様



材質 本体 鋼板
グローブ ポリカーボネート
質量 14.4kg
使用温度範囲 -20℃~+50℃
仕上色 白色
(マンセルN9.5全艶)





必要台数 3台
外形寸法 292×75×62mm
取付穴ピッチ 279mm
質量 0.8kg
使用温度範囲 -20℃~+50℃
二次側配線長 50m以内

図6 器具外形寸法図

3.3 配光特性

図8 器具外観

レディオック スリースターは,光源に当社のLEDランプLEDioc® LEDアイランプ® SPの116Wタイプを3本搭載した構成で,テニスコート用照明に要求される条件を満たすよう設計開発された専用の配光となっている。レディオック スリースターには,以下の3つの特長がある。

  1. コートの外側から照射してもコート中心付近が暗くならないように,器具の鉛直下方向から40度前方に光のピークがある。
  2. コート全体が明るくなるように,LEDモジュールの光を3方向へ照射している。
  3. 照射方向を3方向とすることで,発光部が分散され,まぶしさを抑えている。

器具1灯では,コートの中央部に光を向けるための照度分布となっており,コート全体の均一な明るさを実現している(図7)。図8に器具の外観を示す。

図7 単灯分布図

図9 施設外観

3.4 省メンテナンス

屋内テニス(インドア)施設の場合,照明器具は高所(5~10m程度)に設置されることが多いが,メンテナンス用のキャットウォーク等は無いため,ランプ交換を行う際には,足場を組む必要があり作業が大がかりとなる。

レディオック スリースターの定格寿命は60000時間と長寿命であるため,本照明器具を使用することで,従来光源と比較してメンテナンスの省力化を図ることができる。

4.おわりに

レディオック スリースターは発売以来,本施設をはじめ北海道から九州まで約20施設に納入しており,どの施設においても十分な明るさでプレーしやすいと好評をいただいている。本商品の電源装置は器具と別置きであるが,現在,お客様からの要望が多い器具一体化を目指して,さらに使いやすい商品への改良が進められている。今後もレディオック スリースターが多くの施設で採用されることを期待したい。

最後に,TOPインドアステージ多摩の照明設備完成にあたり,レディオック スリースターをご採用いただいた高木工業株式会社様,ならびにご指導,ご協力をいただいたすべての皆様に心より感謝を申し上げる。

  • ※『スリースター』は岩崎電気株式会社の登録商標です。

参考文献

  1. 岩崎電気ニュース&納入施設集IWASAKI LIBRARY, Volume 115 (2016).

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第35号掲載記事に基づいて作成しました。
(2016年10月6日入稿)

テクニカルレポートに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では内容変更、取扱い中止等がされている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ