水銀ランプ→HID・LEDランプに置き換え

水銀ランプ代替ランプは、多くが点灯方向に制限があります。お使いの照明器具に合わせ、点灯方向をご確認の上、選定してください。
ご紹介のランプは、代表水銀ランプ(HF1000X)と光束維持率^※を考慮した全光束(LEDランプは適合器具装着時の照度値)で比較し、80％～120％の範囲のものを選定しています。
なお、ランプの種類によって定格寿命及び光束維持率^※が異なります。
定格寿命時間での明るさの設計値(全光束、LEDランプは一部照度値)を比較し選定しています。

安定器そのまま交換可能なランプは、下記安定器を使用している場合に限ります。

• 一般形低力率100V：H10T1A(B)71
• 一般形高力率100V：H10TC1A(B)71
• 一般形低力率200V：H10C2A(B)51
• 一般形高力率200V：H10CC2A(B)51
• 低始動電流形200V：H10CL2A(B)51

下記安定器をご利用の場合は、安定器そのまま点灯できるランプはございません。(水銀ランプ専用)

• 定電力形1灯用100V：H10RC1A(B)71
• 定電力形1灯用200V：H10RC2A(B)61
• 定電力形2灯用100V：WH10RC1A(B)71
• 定電力形2灯用200V：WH10RC2A(B)01
• 調光定電力形200V：H10RD2A(B)70

安定器交換もしくは取り外して使えるランプは、
LEDランプ、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプごとに
5年間使用した場合のトータルコスト、または初期費用が最もおすすめの形式をご案内しています。
トータルコスト、初期費用ともに同じ形式が優位の場合は1つしかご案内していません。

各ランプ種別に対する注意点は下記です。
LEDランプ
トータルコストで優位になる傾向がありますが、使用できる照明器具に制限があります。
こちらのページをご覧いただき、ご使用の照明器具をご確認ください。
高圧ナトリウムランプ
初期費用、トータルコストともに優れる傾向にありますが、色温度、演色性で水銀ランプと大きく異なります。屋内作業環境でのご使用には注意が必要です。
メタルハライドランプ
コストが割高になる傾向にありますが、水銀ランプと同等の色温度が得られ、演色性も向上します。安定器をそのまま使用できるランプもこのタイプになります。

代替候補ランプ一覧と明るさについて
上記おすすめ形式を含め、代表水銀ランプ(HF1000X)と光束維持率^※を考慮した全光束(LEDランプは適合器具装着時の照度値)で比較し、明るさ80％～120％の範囲のものを点灯方向別に掲載しています。

各記載項目のご説明

• 種別：LEDランプ＝LED / 高圧ナトリウムランプ＝HPS / セラミックメタルハライドランプ＝CMH / メタルハライドランプ＝MHで表記しています。
• 形式：ランプ固有の製品形式です。
• 安定器：そのまま or 要交換 or 取り外し の区分があります。
• 安定器形式：一般形高力率200Vの代表形式を表示しています。形式のA(B)はAが50Hz、Bが60Hzを示し、それぞれ別製品です。
• 明るさ：基準水銀ランプ(HF1000X)と光束維持率を考慮した全光束での比較です。(LEDランプについては、適合器具装着後の照度値で比較しています。)
• 消費電力(電気料金)：一般形高力率200V安定器使用時(LEDランプについては対応電源ユニット200V時)の消費電力を基準水銀ランプ(HF1000X)と比較しています。
• 寿命：基準水銀ランプ(HF1000X)の寿命に対する比率です。長くなれば数倍、短いものは「4分の3」などとしています。
• 光色：ランプのもつ相関色温度です。基準水銀ランプは4100K(白色)で、2600K～3250Kを電球色、3250K～3800Kを温白色、3800K～4500Kを白色、4600K～5500Kを昼白色、5700K～7100Kを昼光色と区分しています。高圧ナトリウムランプの2100Kはオレンジ色に近似しています。
• 初期費用：ランプ1本の価格、必要な場合は安定器(電源ユニット)との合計価格を表示しています。
• 年間電気料金：年間点灯時間は4000時間、電気料金単価は28円で算出しています。
• 5年間でランプ交換：ランプの定格寿命を年間点灯時間の5年分で割ったものです。5年ちょうどで寿命を迎える場合は交換回数に含んでいません。
• 5年間トータルコスト：初期費用＋電気料金＋交換ランプ費の5年分です。(ランプ交換人件費などは含みません)
• 5年総費用(水銀ランプより)：初期費用＋電気料金＋交換ランプ費の5年分を水銀ランプと比較しています。水銀ランプより減れば「お得」、増えれば「増加」となります。

光束維持率について

光束維持率とは、初期明るさに対する定格寿命時間での明るさの比率です。
照明設備は、経年により明るさが徐々に低下します。そのため、照明設計ではランプの光束維持率や照明器具の汚れなどを考慮した保守率を算定し、ランプの寿命末期でも必要な明るさを確保できるようにします。
なお、光束維持率以外の保守率要因は、設置される照明器具や設置場所に左右されるため、このページでの比較には加えておりません。