ライティング講座(照明講座)

照明関連設備の設計資料

配線設計 - 自動点滅器容量の選定

自動点滅器には、バイメタルリレー式、電子式(半導体スイッチ式)と電子式(電磁リレー式)があります。
バイメタルリレー式と電磁リレー式のものは、定格電流以上の電流を点滅器に流すと、内蔵リレーの接点が点滅器動作時のアークにより溶着し動作しなくなります。また、半導体スイッチ式のものは、定格電流以上の電流を流すと、電子回路が破損し動作しなくなります。自動点滅器の容量は、点滅器を設置する回路に流れる負荷電流以上のものを選定する必要があります。
自動点滅器は、表1.13に示すように定格電圧、定格負荷電流、及び動作方式により区分されます。表1.13の定格負荷電流以上が必要な場合には、電磁接触器を介して入/切する回路を構成してください。
過電流遮断器と同様に、LEDランプ、LED照明器具を使用する場合は突入電流も考慮して選定します。突入電流最大値の合計が、自動点滅器の突入電流許容量を超えないように選定します。
複数の定格電圧を持つランプ、器具の場合、入力電圧に比例して突入電流も増加するため注意が必要です。

表1.13 自動点滅器の区分
型式 定格電圧(V) 定格負荷電流(A) 動作方式
PBL
PBM
100 3 バイメタルリレー式
6
10
200 3
6
10
PR 100 10 電子式(電磁リレー式)
20
200 10
20
PH 100 3 電子式(半導体スイッチ式)
6
200 6
PHM 100 3 電子式(半導体スイッチ式)
6
10 電子式(電磁リレー式)
200 3 電子式(半導体スイッチ式)
6
10 電子式(電磁リレー式)

(2020年11月19日入稿)

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