メールマガジン

岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.366

2025/12/03

工場の安全を守る「防爆照明」
防爆形照明器具の選び方

こんにちは。岩崎電気です。
秋冬になり各地から悲しい火事のニュースが届きます。
空気が乾燥する冬は静電気が起きやすい季節。
工場の種類によっては静電気の火花が危険な状況を引き起こすことがあります。
そのような場所で安全を守る「防爆照明」をご紹介します。


目次


工場の安全を守る「防爆照明」

さまざまな種類の工場の中で、石油や化学物質を製造・精製、使用するプラントなどの爆発性ガスが発生する場所で電気機器を使用する際には、爆発を防止する構造を有した「防爆機器」を用います。

可燃性ガスや可燃性液体の蒸気が空気中に放散され空気と混合すると爆発性ガスになり、発生したガスが電気火花や高温度の物体などに触れると爆発や火災が起きる可能性があります。

このような危険に対策を講じた防爆機器は、労働安全衛生法の規定による検定に合格する必要があります。
この検定に合格した防爆機器には型式検定合格標章が付いています。

岩崎電気では、この型式検定合格の防爆形LED照明器具を豊富にラインアップしています。
既設の配管をそのまま使える「既設対応形」や、従来の照明器具より軽量な商品をご用意。もちろんLED化で明るさアップ、省エネも実現します。

岩崎電気の防爆照明機器は、自社で万全の“検査・管理”を行っています。
爆発試験や防じん試験、温度・湿度の環境試験で品質保証体制を整えています。


[光技術Tips]
防爆形照明器具の選び方

防爆形照明器具を選ぶ際は、2つのステップを経て決定します。

1. ガス蒸気危険場所を判定(目安)する

ガスの危険場所としては、ゾーン0(ゼロ)、ゾーン1(ワン)、ゾーン2(ツー)に分類され、爆発性ガスが常に存在する場所を0、通常でも発生する可能性のある場所を1、異常時に発生する場所を2と判定します。
この判定は目安ですので、実際の現場では爆発性ガスの放出頻度や換気の状態を考慮して総合的に判断されます。

  • ゾーン0で使用できる照明器具は岩崎電気ではラインアップしていません。
  • ゾーン1では主に「防爆形照明器具」を使用します。
  • ゾーン2では主に「安全増防爆形照明器具」を使用します。

2. 照明器具の適合を確認する

分類表は

  • 国際整合防爆指針による温度等級
    爆発性ガスの発火温度ごとの等級
  • 防爆電気機器のグループ
    爆発性ガスの種類による分類

を示しています。

この表から対応できる電気機器の分類と発火温度とガスの種類が分かり、防爆形照明器具の適合が確認できます。

この適合とステップ1で判定したガス蒸気危険場所から、使用できる照明器具をご案内しています。


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編集後記

冬の静電気、怖いですよね。
昔の車には、アースのために地面に垂らすベルトが付いていましたが、最近はほとんど見かけないと思いませんか?
現在のタイヤはカーボンなどの導電素材が含まれ、車の電気を逃がしているそうです。
「じゃあ車に触れてもバチッとこないの?」というと、そうはなりません。
今の静電気の原因は車ではなく人の帯電なので、不用意に触れるとやはり痛い思いをします。
防ぐには、指先ではなく手のひらで車のドアに触れるのが効果的です。
車以外の静電気でもこの“手のひら作戦”は有効ですが、セーターやフリースを脱ぐときだけは摩擦が大きく、効果が薄いようで、なんと「ゆっくり脱ぐ」が一番のようです。
乾燥も静電気の大きな原因なので、適度な加湿を心がけて冬を快適に過ごしましょう。

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