メールマガジン

岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.318

2021/12/15

冬の街を着飾る「イルミネーション」と「ライトアップ」
赤外線を細分化? ほか

こんにちは。岩崎電気です。
年の瀬が近づき、すっかり冬本番。
街はクリスマスソングが流れ、華やかに彩られています。
冬の街を賑やかに着飾るイルミネーションやライトアップ。
そうした光の芸術はなぜ冬の街に映えるのでしょうか?
今回は11月号に引き続き、「イルミネーション」や「ライトアップ」を特集します。


目次


冬の街を着飾る「イルミネーション」と「ライトアップ」

冬に光の芸術が増える理由って?

冬に「イルミネーション」や「ライトアップ」が増えるのは、クリスマスや年末年始のようなイベントに向いているのが理由の一つ。
しかし、イベントとは別に、光の芸術が冬に適している理由が2つあります。

1つ目の理由は、空気の乾燥です。
夏は蒸し暑くて空気中に水蒸気が多いため、水蒸気が空気中のホコリと結びつき、視界が妨げられて光が霞んでしまいます。
一方、冬の空気は水蒸気が少なく乾燥しているため、澄んだ空気の中で色鮮やかに光り輝いてくれます。
冬は、光の美しさを最大限に引き出す条件が揃っている季節なのです。

2つ目の理由は、防犯効果です。
冬は日没が早く、帰宅時間にはもう真っ暗で夜道が心配ということも多いですね。
しかし、イルミネーションやライトアップで街を彩ることで、人が集まり人目につきやすくなれば、防犯につながります。
また、明るい通りは人の顔もよく見えるようになり、防犯灯を設置したような効果も生まれます。
防犯にも役立ち、季節の風物詩にもなることから、多くの人に受け入れられやすくなっています。

文化の発信地にふさわしい、多様なライトアップ

東京都世田谷区にある小田急電鉄下北沢駅は、東京のターミナル駅である新宿駅と神奈川県・小田原駅を結ぶ小田急電鉄小田原線の駅です。
2018年3月の複々線化事業完了により2層構造の地下駅となりました。

明るくモダンな印象の新駅舎北側のガラス壁面を照らすライトアップは、さまざまな文化を発信する下北沢の街にふさわしい、多様性のあるプログラムで地域のイベントや季節に合わせた演出を行っています。
多彩な光を自由自在に表現できるフルカラー投光器をガラスカーテンウォール側の大梁に設置し、奥の壁面上部を照らし出すことで相互反射により空間全体に光が広がり、より効果的な照明演出を実現しました。

フルカラーの光で駅舎内部の空間を照らして行灯のような柔らかい光の景観をつくり出し、四季により光の色を変えた2色のカラーグラデーションを演出するとともに、クリスマスや正月などの各種イベントに合わせた演出も行い、日々多くの人々が訪れ、進化を続ける魅力的な街の玄関口に彩りを添えています。


[光技術Tips]
赤外線を細分化?

前回は赤外線の概要や温かさの秘密についてお知らせしました。
今回は赤外線をさらに分解して、詳しくお知らせしますね。

紫外線のABCをおさらい

紫外線には、可視光に近い波長から順にUV-A、UV-B、UV-Cと分かれていることは前にもメールマガジンでお知らせしました。
3つの紫外線の主な作用、使い道については、
UV-Aは、インクの硬化、日焼けサロン、虫の誘引、
UV-Bは、ビタミンDの生成、
UV-Cは、殺菌です。
UV-AやBは日焼け止めクリームなどでよく見掛けますし、UV-Cは近年話題の紫外線殺菌、除菌でも目にするようになったキーワードですね。

赤外線にもABC

これに対し、赤外線も3つに分類されているのです。
こちらも可視光に近い方からIR-A、IR-B、IR-Cとなっています。
日本語でいうと、近赤外線、中赤外線、遠赤外線です。
遠赤外線などは、耳にすることも多いかも知れませんね。

ちなみにIRというのは赤外線の英語名、Infraredの頭文字です。
紫外線がUV(Ultraviolet)=紫を超えるという意味なのに対し、赤外線は、Infra(下という意味)で、赤より下という意味になります。
紫の波長より小さいのに「超える」、赤の波長より大きいのに「下」って考え方が不思議ですね。

赤外線の波長ごとの役割

紫外線よりは馴染みのない赤外線の分類ですが、こちらもやはり波長ごとに役割が変わってきます。
IR-A(近赤外線)は、可視光に近く扱いが容易、エネルギー効率が高い、温度上昇が早いなどの特徴があり、通信手段や、センサなどに用いられます。
バイオテクノロジーの領域では、苗や雛を育てたり、トマトを赤くしたりする効果などもあります。
IR-C(遠赤外線)は、可視光から離れるので眩しさの影響がない、暖房効果が高い、作用のむらがないなどの特徴があり、乾燥、加熱などに用いられます。
IR-B(中赤外線)は、IR-AとCの中間の性質があり、化学物質に何が含まれているかなどを特定する用途に使われたりもします。

なお、岩崎電気で扱う赤外線は、IR-A(近赤外線)が多く、加熱用のハロゲンヒータ、保温用の赤外線電球、監視カメラなどに用いられる赤外線LEDなどがあります。
IR-B(中赤外線)では、液体向けの加熱・乾燥として、中赤外線ヒータをラインアップしています。

以上、2回にわたり赤外線についてお知らせしました。
年の瀬も迫り、ますます寒さが厳しくなってきます。
赤外線を有効活用して、温かくお過ごしくださいね。


NEWS

ニュースリリース
当社の紫外線ランプによる変異株の新型コロナウイルス不活化の有効性を確認
光・環境
DIN/MIL-STD耐候性規格試験対応 4Dマルチチャンバー
IR情報
新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書 ほか
お知らせ
レディオック LEDユニバーサルダウンライト及びスポットライト 一部商品生産終了のご案内
「LEDioc 密閉形LED照明器具(蛍光灯代替品)」生産終了のご案内
PCB含有の有無検索/証明書発行サービス - データ更新

編集後記

2021年は皆さまにとってどんな一年になりましたか?
年末が近づき忙しい毎日をお過ごしかと思いますが、くれぐれもお体にはお気をつけください。

今年最後のメールマガジンとなりました。
2021年、大変お世話になりました。
2022年も岩崎電気をどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、よいお年をお迎えください。

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