「僅少交通量トンネル照明制御システム」、照明学会 照明技術開発賞を受賞

2026年4月27日

「僅少交通量トンネル照明制御システム」の概念図

岩崎電気は、未通行時にトンネル照明を減光する「僅少交通量トンネル照明制御システム」にて、一般社団法人照明学会主催の第24回(2026年)照明技術開発賞を受賞いたしました。

照明技術開発賞の受賞は、「FEC(電子式スタータ)内蔵セラミックメタルハライドランプの開発」(第3回)、「レーザー投光器 LAXIS(ラクシス)」(第18回)に続き、3度目となります。

照明技術開発賞は、優れた機能、性能、省エネ性を持つ光源、器具、制御システムなどの開発、従来の方式に対する著しい改善、あるいは全く新しい創意に基づく設計手法、製造技術の開発などを行い、社会に多大な貢献が期待される業績を顕彰するものです。

受賞者:岩崎電気株式会社

※受賞者の個人名は省略しています

「僅少交通量トンネル照明制御システム」の主な特長

本システムは、脱炭素社会の実現に向けた取組みとして、高効率なLED照明の交換・導入に加えて、電力消費量をより一層削減するため、トンネルを通行する車両及び歩行者の存在を画像処理で検知し、通行時は所要の路面輝度を確保し、未通行時は減光運用を図るものです。
特に交通流が間欠的に推移するような僅少交通量のトンネルにおいて、LED化による省電力効果に加え、“電力消費量のより一層の削減”に寄与することができるシステムです。

  1. 車両検知時は進入側の入口照明を自動調光装置の条件に増光し、基本照明を定格点灯
  2. 日中におけるトンネル進入時の目の負担を考慮した坑口200m手前での車両検知
  3. フェイルセーフとして悪天候を画像処理にて検知して自動調光装置の運用に移行
  4. トンネル坑内に歩行者がいる場合は基本照明を定格点灯
  5. トンネル内での転倒などの長期滞留を考慮した歩行者数カウントによる照明制御
  6. 未通行時に基本照明の片側を消灯する場合は、各日で点灯する器具を切り替えて器具負荷を軽減
トンネル内 省エネ待機時
坑口200m手前 車両検知時
トンネル内 歩行者検知時
(グラフ1) トンネル照明器具の単日消費電力比較

今回導入したシステムにおける単日のトンネル照明器具の電力比較※1において、LED従来運用の20kWhから3.3kWhと83%の削減を実現しました。
また、照明器具更新前のHID運用時の59.6kWhと比較すると94%の削減を実現しました。(グラフ1)

1か月間(3~4月)の積算では、LED従来運用の559kWhから107kWhと80%の削減を実現し、CO₂削減量としては、LED従来運用と比較して230kg(バスタブ約200個分)の削減に相当します。※2

  • ※1 電力削減量の試算 照明器具の定格電力に制御時の調光値を掛け合わせた概算算出値となります。
  • ※2 CO₂削減量の試算 環境省:主要な電気事業者のCO₂排出係数(令和5年度実績)より算出しています。
(グラフ2) トンネル照明器具の1時間毎の消費電力比較

1日における電力推移(グラフ2)をみると、日中の入口照明が必要な時間帯での削減量が多いことがわかります。
また、朝と昼、夕方に交通のピークがありますが、交通流が間欠的なため一日を通して大きな削減ができています。

当社はこれからも、照明製品や光応用製品及びシステムの開発・提供を通じて環境保護に貢献し、安全・安心な社会の実現に向けて持続可能な事業を展開してまいります。

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