サーチライトクラスの超狭角配光
レーザー投光器「LAXIS(ラクシス)」を開発

2019年5月14日

岩崎電気株式会社は、レーザー光源を用いた超狭角投光器「LAXIS(ラクシス)」を開発、5月15日より受注開始します。

当該器具は、サーチライト(探照灯)のような超狭角配光で、一般的な1000Wキセノンランプ用サーチライトと比較した場合、同等の明るさ(1800万cd)を、わずか1/4以下の消費電力(236W:200V時)で実現。
光源寿命はキセノンランプの寿命(600～1000時間)の10倍以上となる10000時間の長寿命です。

レーザーの持つ、強力で直線的な光エネルギーを応用し、少ない消費電力で狙ったところに効率よく光を届ける、当社初のレーザー光源を用いた照明器具です。

「LAXIS」は、レーザー光で蛍光体を励起^※1して生成した白色の点光源を用い、新設計ミラーと独自の配光制御により、サーチライトのような超狭角配光性能を実現しました。

安全装置を搭載し、万一、器具に異常が発生した場合はレーザーが点灯しない設計です。
故障時にレーザー光が器具外に誤照射されることはないので安心です。

長距離の照射に適した投光器ですので、広い会場内のステージに注目を集めるスポットライト、イベントの演出照明、景観照明に最適です。
ビル上部のシンボルマークや、塔・煙突、屋根の上などへの照明ほか、屋上から地上のモニュメントを照明するなど、離れた位置からのスポット照明にも使用できます。

※1 励起：れいき。量子力学で、原子や分子が外からエネルギーを与えられ、もとのエネルギーの低い安定した状態からエネルギーの高い状態へと移ること。レーザー光で蛍光体を励起する方式は、自動車のヘッドライトやプロジェクターなどで採用されています。

主な特長

レーザー光の特性を生かした超狭角配光

レーザー光で蛍光体を励起し、白色の点光源を生成。
新たに独自設計した配光制御により、サーチライトのような狭角配光性能、1/2ビームの開き1.2°を実現。1km離れても中心照度18ℓxの明るさです。レーザーの特性を生かし、少ない消費電力で強力な投光照明が可能です。

1/4の消費電力で強力スポットライト効果

一般的な1000Wキセノンランプ用サーチライトと同等の光度1800万cdを、わずか1/4以下の消費電力236W(200V時)で実現し、大幅な省エネを達成。照明演出がもっと身近になります。

長寿命10000時間

レーザー投光器の光源寿命は10000時間(光束維持率70％)。一般的なキセノンランプの寿命(600～1000時間)と比較して10倍以上の光源寿命です。

安心して使用できる安全基準準拠と安全装置を内蔵

レーザー光源を用いた照明器具ですが、照射光はレーザーではなく、蛍光体を励起した白色光源を使用した、「クラス1 レーザー製品^※2」です。
投光器には安全装置を搭載。万一、器具に異常があった場合でも、安全機能により点灯しない設計で、レーザー光が器具外に誤照射されることを防止しています。

また、レーザー光源を用いた照明器具に関する明確な規格が定まっていないため、可視光レーザー半導体の業界団体での安全に関するガイドラインに適合した設計となっております。

※2 本製品は、JIS C 6802:2014、および、IEC 60825-1:2014に適合したクラス1 レーザー製品です。また、Risk Group 2 (IEC 62471:2006)に分類されます。

点灯実験時のイメージ写真

※簡易撮影のため、実際の見え方と差異がある場合があります

主な仕様