光による変化「耐光性」を簡易チェック
小型光照射試験装置「EYE SUN-CUBE Xenon」(アイ サンキューブ キセノン)を発売

2017年8月24日

小型光照射試験装置「EYE SUN-CUBE Xenon」(アイ サンキューブ キセノン)
小型光照射試験装置「EYE SUN-CUBE Xenon」(アイ サンキューブ キセノン)

岩崎電気株式会社は、自然光による劣化や退色の特性をキセノンランプの光で簡易的に試験する、小型光照射試験装置「EYE SUN-CUBE Xenon」(アイ サンキューブ キセノン)を、8月から発売します。

「EYE SUN-CUBE Xenon」は、開発商品の材料や商品の「光」による経時劣化、「耐光性」(日常の光の中でどのような変化をするか)を、簡易的に試験する装置で、開発素材の特性確認、検討材料の選定など、素材研究・企画・試験・製造にかかわる幅広い部門ですぐ役立ちます。

光源には、自然光に近似した波長エネルギーを持つキセノンランプを搭載。
分光放射スペクトルはJISの代表規格に対応し、真夏の直射太陽光レベルの照射で、昼夜・天候・季節等の影響なく一定の条件で照射可能なので、約7~8分の1(JIS大気暴露試験方法との比較、使用条件によって異なるため参考値)の期間で安定した条件の試験ができます。

例えば、太陽光が当たっていたカーテンの色が変色したり、陽の当たる場所に置いたプラスチック製品などに色あせやヒビが入ったり脆くなっていたりという、日射(紫外線・赤外線などの要素)による素材の変化や劣化「耐光性」を調査することは、その商品の品質特性を知る上で必須の確認事項です。

自然のままで「耐光性」を確認するには、日照条件が不安定で時間がかかり過ぎるため、真夏の直射太陽光を人工的に再現して確認します。
一般的に、「耐光性」の規格試験には高額な設備投資が必要な耐候性試験装置などを導入するか、受託試験機関での委託試験で評価を行っています。

規格試験用の耐候性試験装置との大きな違いは、光以外の要素、雨や結露などの水や湿度設定・温度設定がないこと。
光に特化したシンプルでコンパクトな設計で低価格です。
簡易的に試験する装置ですが、主に通常の屋内で使用するもの、素材が直接風雨に当たらないものなら、使用環境に近い「耐光性」の確認ができます。

主な利用用途は、樹脂、フィルム、インク、各種液体、繊維、電子部品などの各種材料の簡易耐光性テスト。
各種包装容器(印刷箱・フィルム)、ボトル充填物(薬品・食品・化粧品)、その他日用品類(ペン、レンズ、布製品)の性能評価など。

「EYE SUN-CUBE Xenon」の主な特長

自然光に近似したキセノンランプを採用

光源は自然光に近似したキセノンランプを搭載。
分光放射スペクトルはJIS C 8912(クラスA)、JIS K 5600-7‐7(デイライト)、JIS K 7350-2(デイライト)に対応しています。

コンパクトでシンプル設計

コンパクト設計。
前面操作スイッチで操作も簡単。調光機能(手動)により定照度管理が可能です。

「EYE SUN-CUBE Xenon」の主な仕様

型式 (名称)SCX400/1-1 (EYE SUN-CUBE Xenon)
搭載ランプキセノンランプ (EX500-1)
フィルターø198 UVIRフィルター
調光機能250W~500W (定格400W)
平均放射照度※16.0mW/cm²
照射面積※2ø100mm
均斉度90%以上 (ø100mm範囲)
試験時間0~9999hr
試料冷却冷却ファンによる強制冷却
入力電力960VA (MAX)
入力電圧AC100V (50Hz/60Hz共用)
入力電流9A
外径寸法※3W450mm×D500mm×H872mm
庫内寸法W446mm×D396mm×H500mm
本体重量46kg
価格オープン価格
  • ※1 試料台サイズは□200mm
  • ※2 当社UVP365-03A照度計値 (照射距離400mm 17点測定)
  • ※3 突起部除く

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