「無接点昇降式照明灯」を発売
2005年2月28日
岩崎電気株式会社(本社:東京都港区芝3-12-4 代表取締役社長:田﨑昭夫)は、道路照明灯のランプ交換や清掃などのメンテナンス作業を、より安全に安心して効率的に行うための「無接点昇降式照明灯」を開発、3月1日より発売いたします。
当商品は照明器具全体を昇降させる構造で、ポール上部の固定部と可動部に電気接点を設けない方式(=無接点方式)を採用しており、昇降装置の不具合で多く見られる「接触不良」を生じることなく、確実な昇降機能を有していることが最大の特長です。
また、車道方向に向いている照明器具を、90度回転させながら降下させるため、これまで必要だった高所作業車での危険で車線規制を伴う作業がなくなり、歩道部内で安全なメンテナンス作業が可能となります。
一般に道路照明灯(高さ10m程度)において、ランプの交換や照明器具の清掃などのメンテナンスでは、高所作業車が必要となり危険を伴います。さらに、道路の車線規制も要することから渋滞などの交通障害の発生原因のひとつにもなっています。また、車線規制にあたっては所轄警察への手続き業務も伴うなど、作業準備の煩雑さから不点灯のまま放置されて、夜間の安全走行環境が確保されていない状況も散見されます。
このような現状を改善するために開発した「無接点昇降式照明灯」では、ポール上部にある照明器具を降下させること、また降下にあたっては車道方向に向いている照明器具を90度回転させるため、車道ではなく、歩道側での作業が可能になり、作業者の安全性を確保しながら、低い脚立での作業を可能にしました。車線規制などによる交通渋滞への影響も軽減し、同時に渋滞車両の排気ガス(CO2)による大気汚染の削減によって環境配慮にもつながります。車線規制に伴う誘導員などの人員、規制車や規制看板・カラーコーンなどの規制材料に関わるコストも大幅に削減します。
「無接点昇降式照明灯」を採用した場合、基本的には、市街地の交差点をはじめ郊外部や山間部に点在する照明灯に対して、普通車に脚立(1m程度)と専用ウインチを持参することで、容易に不点ランプごとの個別交換やメンテナンス作業ができますので、保守費用を軽減しながら夜間安全走行のための道路照明環境を維持することが可能になります。
「無接点昇降式照明灯」の主な特長
照明器具全体を昇降する無接点方式
照明器具(汎用品)全体と電源ケーブルを同時に昇降させることにより、上部の固定部と可動部の間に電気接点を設けていない。(屋外での接点方式は、接触の不具合の原因になる可能性が高い)
照明ポールに添えたガイドレールで確実に回転昇降・ロック装置2個で安全固定
照明ポール外部の昇降区間にガイドレール(丸形鋼材)を添えた構造で、昇降部のローラーがこのガイドレールに沿って昇降し、確実に回転昇降する。また、上部の固定部と昇降部は2個のロック装置と2本のワイヤーで、安全確実に固定される。
照明ポールは10mのストレート段付(溶融亜鉛メッキ仕上げ)を標準とする。
取外し可能な専用ウインチ
ウインチはポール開口部内の取付板から容易に取外しが可能。昇降時のみセットして、接続金物で昇降用のワイヤーと接続する。使用頻度から手動式を標準とする。
照明ポール内電源ケーブルの接続は防水コンセント方式
ポール内ケーブル(安定器~ランプ)は、照明ポール開口部で防水コンセントを接続する方式を採用。降下時にはコンセントとプラグ付ケーブルを分離し、分離されたケーブルはワイヤーとともに昇降する。(ケーブルとワイヤーの絡み防止機能付)
今後、電源架空引込(自動点滅器付)タイプや、テーパーポールへの対応を提案していきたい。
- 商品名
- 「無接点昇降式照明灯」
- 販売価格
- オープン価格
- 発売日
- 2005年3月1日
- 販売目標
- 300台/年
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