「光照射環境試験装置」5機種を10月より発売
2005年10月18日
太陽光近似光に温度・湿度試験機構をプラスした新システム
岩崎電気株式会社(本社:東京都港区芝3-12-4 代表取締役社長:田﨑昭夫)は、従来の恒温恒湿試験装置に、光環境条件を加えた「光照射環境試験装置」を開発。10月19日からパシフィコ横浜で開催される「FPD INTERNATIONAL 2005」に出展、発売を開始いたします。
イワサキの環境試験装置の新シリーズ「光照射環境試験装置」は、従来の太陽光シミュレーションシステムに、温度・湿度を制御する恒温恒湿試験機構を加えた付加価値の高い、新しい環境試験装置です。紫外線、赤外線を含めた太陽に近似した特性の光源を使用するので、日射条件の設定により、より屋外での使用環境に近い設定の高度な試験が可能になります。
この装置は主に、屋外で使用される製品、自動車、自動車部品、建築材料などの品質信頼性試験、自動車車内環境試験、車室内VOC(揮発性有機化合物)試験、太陽電池セル・モジュールの出力測定評価試験など、近年特に要求の高まっている光環境を条件とする試験に対応するために商品化したシリーズです。今回の発売は5機種で、試験対象物に合わせ、内容量の大きさの異なるチャンバーを用意。乗用車が入る大容量から、素材や部品用の小型のものまで、対象物に合わせた装置選定と、温度、湿度、風量、可視光域と赤外線・紫外線など日射の条件は要望に合わせた製作が可能です。
用途例
光照射環境試験装置は、自動車や太陽電池をはじめとした、さまざまな製品の品質信頼性試験や実験などに用いることができます。
- 自動車品質信頼性試験
- 自動車部品の品質信頼性試験
- 車室内VOC試験
- 太陽電池セルモジュールの出力測定評価試験
- 建築材料の品質信頼性試験
- 液晶パネル品質試験 など
概要
| 型式 | SEC6001 | SEC401 | SEC601 | SEC101 | SEC402 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 試験用途 | 乗用車本体・車室内VOC試験ほか | 自動車部品・建築資材ほか | 太陽電池の出力測定ほか | 太陽電池の出力測定ほか | 太陽電池の耐久信頼性試験ほか | |
| 本体寸法(mm) | 外寸(W)×(D)×(H) | 4250 ×8430 ×3080 |
2400 ×1600 ×2525 |
3600 ×2700 ×2800 |
1854 ×1704 ×1854 |
2920 ×2000 ×1920 |
| 内寸(W)×(D)×(H) | 4000 ×6000 ×2800 |
1740 ×1340 ×1800 |
2400 ×1800 ×1480 |
1100 ×1100 ×800 |
2300 ×1770 ×1000 |
|
| 槽内容量 | 67m³ | 4m³ | 6m³ | 1m³ | 4m³ | |
| 光源 | 日射用メタルハライドランプ | 紫外線ランプ | ||||
| 波長域 | 280~3,000nm | 280~3,000nm | 280~3,000nm | 280~3,000nm | 280~400nm | |
| 温度範囲 | 無日射時 | -40℃~+80℃ | -40℃~+80℃ | — | — | +35℃~+75℃ |
| 日射時 | 0℃~+80℃ | 0℃~+80℃ | +10℃~+80℃ | +10℃~+80℃ | — | |
| UV照射時 | — | — | — | — | +50℃~+90℃ | |
- 参考価格:2千万円~1億2千万円程度(スペックや設置条件により異なります)
- 目標販売額:3億円/年
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