始動器内蔵形高圧ナトリウムランプ
「FECサンルクスエース」の定格寿命を24000時間に延長

2004年7月30日

日本道路公団との共同研究により、業界最高水準の長寿命化を実現 (ランプ交換費用を削減し、経済性を向上)

岩崎電気株式会社(本社：東京都港区芝3-12-4　代表取締役社長：田﨑昭夫)は、始動器内蔵形高圧ナトリウムランプ「FECサンルクスエース」の110Wから360Wまでの20品種について、8月1日より定格寿命を従来品の18000時間から24000時間へ延長いたします。

高圧ナトリウムランプ「FECサンルクスエース」は、水銀ランプなどと比較し、ランプ効率が高いことから、省エネルギー光源として1978年の発売以後、主として道路照明や、トンネル照明用の光源として幅広く採用されています。近年は省エネルギー性に加え、維持管理コストの削減などのさらなる経済性の向上が求められてきています。

この要求に対し、「FECサンルクスエース」は2002年7月に業界に先駆け18000時間の長寿命化を実現しておりましたが、今回、発光管の設計改善による発光管のリークおよび立ち消え、始動不良対策による光束維持率の改善を行い、さらに6000時間の寿命延長となる定格寿命24000時間を実現しました。

この長寿命化は2001年6月から開始した日本道路公団　試験研究所との共同研究により、実際の道路・トンネルでの継続的な試験およびその不点ランプ回収により、技術的課題としての不点原因を解明し、対策・改善を行い、長寿命化を達成いたしました。

また、「FECサンルクスエース」と合わせ、両口金形の高圧ナトリウムランプ「アイサンルクス<両口金形>」につきましても、8月1日より定格寿命を12000時間から18000時間に延長いたします。

当社は、今回の「FECサンルクスエース」の長寿命化により、省エネルギーに加え、維持管理コストの削減など今後も経済性の向上に貢献する製品の開発・ご提案を行ってまいります。

特長

定格寿命を18000(12000)時間から24000(18000)時間へ延長

高圧ナトリウムランプが、ランプ不点灯になる主な要因として、発光管リーク(発光管から封入物が漏れ出る現象)が挙げられます。また、高圧ナトリウムランプなどのHIDランプは主に発光管の黒化などにより、点灯時間の経過とともにその明るさは少しずつ低下します。当社は発光管の寸法等の改善を行い、シール部分のストレスを低減させ、発光管リークの発生を抑制するとともに、発光管の黒化による光束維持率(初期光束に対するランプ光束の比)の低減を抑制し、24000(18000)時間の長寿命化を実現しました。

※(　)内はアイサンルクス<両口金形>

長寿命化によりランプ交換費用を削減し、廃棄物による環境負荷の低減

高圧ナトリウムランプは、水銀ランプなどと比較し、ランプ効率が高いことから、省エネルギー光源として主に道路照明や、トンネル照明用の光源として幅広く採用されていますが、近年は省エネルギー性に加え、維持管理コストの削減などのさらなる経済性の向上が求められてきていました、当社の今回の対象品種は長寿命化により、省エネルギーに加え、維持管理コストの削減など廃棄物による環境負荷を少なくしさらなる経済性の向上に貢献できます。

FECスタータを内蔵(FECサンルクスエース)

「FECサンルクスエース」は内蔵している始動器にFECスタータを採用。FECスタータは制御された低パルス電圧で確実にランプを点灯することが出来るほか、寿命末期のランプ不点時の安定器への悪影響を抑えるなど、安全性に大きな利点があります。(ランプ電圧上昇による立ち消え時は、パルス電圧が低いため安定器への負荷が軽減されます。また、発光管リーク・外球リーク時はFECの自己焼断によりパルスの発生が停止し、安定器への悪影響を抑えます)

販売目標 / 用途

• 年間20万本
• 道路、トンネル、街路、体育館、広場、公園、工場などの照明

対象品種一覧