技術資料

交差点専用照明器具クロス・パズー™による照明設置効果の検証

技術開発室 技術部 技術開発グループ
国内営業事業部 官公需推進室
国内営業事業部 中部技術設計センター
国内営業事業部 名古屋営業所 第二営業課

キーワード

交差点,横断歩道,安全,安心,視認性,クロス・パズー™(cross-PAZU®),歩行者

4.効果検証(つづき)

4.3 交差点現況(改修後の昼間時)

改修後の,坂下町4丁目交差点(多治見側より観測)の昼間時の現況を図8に,松原2丁目交差点(名古屋城側より観測)の昼間時の現況を図9に示す。遠方の運転者は,昼間時,コーナー配置された照明設備の配置などから,その箇所が交差点であることが認識できやすくなった。

図8 改修後の坂下町4丁目交差点(昼間時)

図9 改修後の松原2丁目交差点(昼間時)

4.4 交差点(改修前後の夜間時)

坂下町4丁目交差点の改修前の夜間時状況を図10に,改修後の状況を図11に示す。

照明の改修前は,運転者の視点から見た横断歩道上の歩行者は良く判らず,また横断歩道の位置や存在,横断歩道の始点・終点・隅切り及び範囲などが良く判らない交差点内の状況である。

クロス・パズー™照明に改修後は,横断歩道上の歩行者は直射光で照らされている為に,どの観測点からも歩行者が良く見え,また横断歩道の位置,範囲や隅切りも良く視認でき,また横断歩道の近傍も明るくなり運転者は歩行者の行動を事前予測しやすくなり,安全性を高めた交差点の視環境となった。

図10 坂下町4丁目交差点 改修前の状況
(高蔵寺側より観測)

図11 坂下町4丁目交差点 改修後の状況
(高蔵寺側より観測)

松原2丁目交差点の改修前の夜間時状況を図12に,改修後の状況を図13に示す。

照明の改修前は,運転者の視点から見て交差点中央部に暗がりがあり,右折時,運転者は対向する直進車を視認しづらい照明環境であった。また,横断歩道の始点・終点及び範囲,横断歩道中央部の歩行者の存在も良く判らない交差点内の照明環境であった。

クロス・パズー™照明に改修後は,横断歩道の中央部の暗がりも解消されて,また横断歩道の始点・終点及び範囲,横断歩道中央部の歩行者の存在も良く視認できて,安全性を高めた交差点の視環境となった。

図12 松原2丁目交差点 改修前の状況(鳥瞰観測)

図13 松原2丁目交差点 改修後の状況(鳥瞰観測)

5.まとめ

坂下町4丁目交差点は,クロス・パズー™に更新して,ランプを700Wから360Wに変更しつつ交差点内の照度を確保しながら,横断歩道の始点・終点・隅切り及び範囲や横断歩行者の見え方を改善して,安全性を高めた交差点視環境に改善された。

松原2丁目交差点は,クロス・パズー™照明を増灯することにより,横断歩道の中央部の暗がりを解消し,横断歩道の始点終点及び範囲や,横断歩道中央部の歩行者の存在も良く視認できる安全性を高めた交差点視環境に改善された。

6.おわりに

警察庁と国土交通省では,平成15年度以降,全国規模にて交通事故が多発する箇所を「事故危険箇所」として指定(交差点部と単路部)し,交通事故抑止対策を実施している。

交差点内における事故原因の調査分析にもとづいて開発されたクロス・パズー™は,視環境の改善により交通事故を抑止することを目的とする交差点専用照明器具である。

クロス・パズー™を交差点の4コーナーに設置することにより,交通事故の抑止効果が表われて死傷者の減少に繋がり,国の施策である安全・安心まちづくりに貢献できることを期待している。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第12号掲載記事に基づいて作成しました。
(2005年4月20日入稿)


テクニカルレポートに掲載されている内容は、原稿執筆時点の情報です。ご覧の時点では内容変更や取扱い中止などが行われている可能性があるため、あらかじめご了承ください。