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技術資料

中規模施設向け照明制御システム ITACS LB Lite™(アイタックス エルビー ライト)

製造統括本部 電子制御システム部 システム設計課 大久保 勝明,小河 功昭

キーワード

ITACS LB Lite™(アイタックス エルビー ライト),MACLS™(マクルス),照明制御システム

1.はじめに

これまでスポーツ施設から事務所まで用途・目的に合った各種機能の設定が可能な照明制御システムとして,機能・操作性に優れたLBシステムと,価格性を重視したMシステムをラインアップしてきた。LBシステムは大規模なスポーツ施設に,Mシステムは小規模なグラウンドなどに納入されることが多かったが,中規模施設をターゲットとしたコストパフォーマンスに優れる照明制御システムの開発が求められていた。そこで中規模施設向けに開発を行った「ITACS LB Lite(アイタックス エルビー ライト)」について紹介する。

2.商品概要

本商品「ITACS LB Lite」は「ITACS LB™」の機能を限定した廉価版の主制御盤である。

当社の従来の制御システム「MACLS(マクルス)」の端末器と互換性があるため,現在MACLSシステムを導入している施設において安価にシステムの更新を図ることが可能となる。なお,基本性能は「ITACS LB」システムを踏襲しているため,用途に応じて機能を追加することが可能なコストパフォーマンス性の高い主制御盤となっている。

表1に仕様比較を,表2に搭載機能比較を示す。

表1 仕様比較
システム ITACS LB Lite システム ITACS LB システム
参考形式 ITLBL000-1A ITLBS000-1A
電源 AC100V ±10% 50/60Hz共用
消費電力 100W以下 230W以下
液晶サイズ
(解像度)
カラー10.1インチ
(1280×800)
カラー15インチ
(1920×1080)
スイッチ数 なし(液晶タッチパネルで操作)
回路数 最大512回路
警報ブザー 有り
UPS※ 内蔵 別置き
寸法(mm) W500×H600×D160 W550×H700×D180
質量 約25kg 約40kg
  • ※UPS:無停電電源装置
表2 搭載機能比較
制御機能 ITACS LB Lite システム ITACS LB システム
パターン制御
グループ制御
調光制御
順次点灯/順次消灯
初期照度補正
ローテーション点灯
貸出機能
リモート操作機能

凡例 ○:標準搭載 △:オプション対応

3.特長・機能

3.1 小形軽量化

中規模施設向けに機能を絞り込むことで,制御盤自体の小形・軽量化を実現し,既存設備の改修において限られたスペースでも設置しやすいサイズとしている。図1にITACS LBと外形寸法を比較した外観図比較を示す。なお,図1は標準機能を搭載した場合のサイズの代表例である。主制御盤は必要な機能や設置スペースに応じてカスタム設計が可能である。

また,大規模システム向けの「ITACS LB」同様グラフィックタッチパネルを搭載しており,実際に照明を使用するエリアのグラフィカルな画面を表示することで操作性に優れたインターフェースとなっている。図2に操作画面例を示す。

図1 外観図比較

図1 外観図比較

図2 操作画面例

図2 操作画面例

3.2 従来の制御システムとの互換性

従来の制御システム「MACLS」の端末器との互換性を確保するため,MACLS通信ライン~ITACS通信ライン間のプロトコルを変換するユニットを開発した。

これによって過去にMACLSシステムを導入している施設を改修する場合,MACLS端末器はそのままで,主制御盤のみを改修する部分改修を図ることが可能となる。図3にMACLSシステム部分改修例を示す。

図3 MACLSシステム部分改修例

図3 MACLSシステム部分改修例

また,信号ラインの系統を分けることによりITACS端末器との混在も可能であるため,MACLS端末器を順次ITACS端末器に更新していくことも可能である。ITACS端末器であれば調光制御や(始動時の電源設備への負荷集中を避けるための)順次点灯/消灯機能も標準で対応可能となる。LED照明の即時応答性と調光の組み合わせにより,こまめな制御を行うことで更なる省エネ運用を促進することが可能となる。

3.3 オプション機能

大規模施設向けの「ITACS LB」システムを踏襲しているため,基本機能の調光機能,順次点灯/消灯機能以外にも表3に示す機能を追加することが可能である。

表3 拡張機能の一例
拡張機能 機能概要
初期照度補正機能 制御盤のタイマを利用して,寿命末期まで一定の明るさでの点灯を制御する機能
ローテーション点灯機能 パターン別に点灯させる器具を自動で選定し,使用頻度を平準化させる機能
貸出機能 点灯操作した時刻に基づき,一定時間経過後自動消灯制御を行う機能
リモート操作機能 電話回線を利用し,遠隔地から監視・制御を行う機能

4.おわりに

今回は中規模施設向けの照明制御システム「ITACS LB Lite」について紹介した。機能のカスタマイズ性とコストパフォーマンスに優れたシステムを開発することができた。

一方,応答性に優れるLED照明の採用が進むにあたり,新たな機能が多数求められてきている。2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えているため,今後もより付加価値を高めた照明制御システムの開発を促進していきたい。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第34号掲載記事に基づいて作成しました。
(2016年5月19日入稿)

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