Home > IWASAKIテクニカルレポート > 技術資料 > 小形看板用LED投光器(角形) LEDioc® FLOOD POP®

技術資料

小形看板用LED投光器(角形) LEDioc® FLOOD POP®

株式会社つくばイワサキ 技術部 技術管理課 塚本 幹男
製造統括本部 照明部 第二商品開発課 田中 義彦
製造統括本部 照明部 LEDエンジニアリング課 石井 裕昭,平岩 かおり
製造統括本部 電子制御システム部 回路設計課 山口 竜介
製造統括本部 生産技術部 グローバルものづくり推進課 田内 拓也,小島 弘之
製造統括本部 製造管理部 コストデザイン課 清水 遥

キーワード

LED,看板照明,ライトアップ,省エネ,高効率,低コスト,軽量

1.はじめに

当社が2010年にLEDアイランプ®を発売して以来,アイランプの知名度と商品力により市場で好評を得ている。低ワット化・高出力化・低価格化・商品ラインアップの拡充を進めているが,照明器具を含めたリニューアルを計画する施設では“小形LED投光器の採用”が散見される。そのような市場状況を考慮し,小形サインボード市場を中心に売上を維持・拡大するために,新設需要=LED投光器,改修需要=LEDランプと棲み分け,双方向から市場にアプローチを行う必要性がある。

このような背景から“小形看板用LED投光器”の開発を行った。

2.商品概要

図1に器具外観図を,図2に器具外形寸法図を示す。図1は,仕上色がオフホワイトタイプの機種を示している。また,表1に商品仕様を,表2に品種一覧を示す。

図1 器具外観図

図1 器具外観図

図2 器具外形寸法図

図2 器具外形寸法図

表1 商品仕様
入力電圧(V) 100 200 242
入力電流(A) 0.4 0.195 0.168
消費電力(W) 39.2 38.2
固有エネルギー消費効率(ℓm/W) 75.5 77.4
周波数 50/60 Hz共用
定格寿命 40000時間
質量 1.8kg
材質 本体・アーム アルミダイカスト(アクリル塗装)
前面枠 ステンレス(アクリル塗装)
前面カバー 強化処理ガラス(フロスト)
保護等級 IP44
使用温度 -20℃~+35℃
耐雷サージ ノーマル:4kV,コモン:15kV
取付角度 エニーポジション(制限なし)
表2 品種一覧
仕上色 外観図 形式 光源色 平均演色評価数(Ra) 器具光束(ℓm)
オフホワイト E30010S/NSAN9/W 5000K相当
(昼白色タイプ)
70 2960
E30010S/LSAN9/W 2700K相当
(電球色タイプ)
80
ブラック E30010S/NSAN9/BK 5000K相当
(昼白色タイプ)
70
E30010S/LSAN9/BK 2700K相当
(電球色タイプ)
80

3.特長・機能

3.1 従来光源の照明器具2灯と同等以上の性能

小形の看板(幅1800mm×高さ1000mm)への照明において,セルフバラスト水銀ランプ160W×2灯と比較して同等以上の平均照度になっており,消費電力は約88%の削減を実現した。

図3に光源別による照度分布の比較を示す。

図3 照度分布の比較

図3 照度分布の比較

3.2 均斉度の高い配光特性

通常COBを1個使用したLED照明器具では,LED発光面からの光は照射面の中心に強いピークが出やすい傾向にある。本商品では,ごく薄いフロスト加工を施した前面ガラスを採用することで,器具光束の減少を最小限に抑えながら照射面中心の強い光を全体に拡散させている。

また,器具の前面部を斜めにする事で配光形状を台形とし,看板を照らした際にコーナー部の暗がりを低減させている。

3.3 小形軽量化

屋外ランプホルダ用の接続具(フィッティング)を適合とするために,可能な限り小形軽量な設計を目指した。質量についても許容される範囲内で最適となる放熱設計を行い,配光性能・小形軽量・低価格のバランスを実現した。

また,電源ユニットは器具に内蔵されており,簡単に施工できるようにした。

3.4 安心・安全

市場では事故の発生を低減させるための方策が求められている。安心・安全に器具を使用するために必要なオプションをラインアップした。

オプションは落下防止ワイヤと前面ガードを用意しており,表3にオプション一覧を,図4にオプションの取付イメージ図を示す。

表3 オプション一覧
品名 外観図 形式 個別形式 適合アーム
台座取付用
落下防止ワイヤ
F17 - -
アーム取付用
落下防止ワイヤ
F18 ワイヤ:F18-0
アーム補強金具:F13-B
F13,F13M,F13ST
F19 ワイヤ:F18-0
アーム補強金具:F14-B
F8,F14
前面ガード GE30001 - -
図4 オプションの取付イメージ図

図4 オプションの取付イメージ図

3.5 エニーポジション取り付け

アームから器具本体までをフレキシブルチューブで繋ぎ,その中に電線を通して防水性を高めており,取付姿勢に制限のないエニーポジション構造として使用環境の拡大を実現した。

また,器具の取付角度は締付ナットで調整でき,7.5°間隔で165°の可動範囲を設けている(図2)。

3.6 豊富な接続具(フィッティング)

屋外ランプホルダ用の接続具が適合し,器具の仕上色に合わせた接続具が使用できる。

既設で屋外ランプホルダが使用されている施設では,器具交換のみでLED化が可能となる。ただし,既設の接続具を使用する場合は,安全のため接続具や取付部の状態を点検する必要がある。

表4に接続具一覧を示す。

表4 接続具一覧
外観図 白色(W) 黒色(BK) 外観図 白色(W) 黒色(BK)
F1 F8/W F8/BK
F2/W - F13/W F13/BK
F5/W F5/BK F13M/W F13M/BK
F5A/W F5A/BK
F6/W F6/BK F13ST/W F13ST/BK
F7/W F7/BK F14/W F14/BK
F7A/W F7A/BK

3.7 耐雷サージ対策

LED照明器具は,白熱電球やハロゲン電球では問題とならなかった誘導雷サージが故障発生の大きな原因となっている。誘導雷サージで被害を受けるリスクを軽減するために耐雷サージ性能を高めている。耐雷サージ電圧は,ノーマルモード4kV,コモンモード15kVとしている。

4.おわりに

今回は屋外ランプホルダ用の接続具に取付可能な小形LED投光器として,配光特性・小形軽量・低価格のバランスの取れた製品が実現することができた。今後は,小形LED投光器のラインアップ拡充に向けた開発を進めていく。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第34号掲載記事に基づいて作成しました。
(2016年5月12日入稿)

テクニカルレポートに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では内容変更、取扱い中止等がされている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ