施設報告

新湊大橋(臨港道路富山新港東西線)の照明設備

国内営業本部 福岡営業所 技術課
国内営業本部 営業技術部 LCS
国内営業本部 西日本技術設計センター
国内営業本部 北陸営業所
国内営業本部 富山事務所

キーワード

ライトアップ,LED投光器,新湊大橋,富山新港

3.設備概要

3.1 照明効果(照度,輝度,配光等の特性の実測結果)

本施設では,HID光源を用いた場合と同等の照明演出を求められている中で,机上での検討については,ほぼ同等の効果が得られた(図7)。実際にLED投光器を設置した後に演出効果の確認を行うにあたり,主塔は127mと非常に高く照度測定が可能なエリアも限られる。そこで,写真測光による輝度測定を実施して演出効果の確認を行う事により同等の効果が確認された(図8)。

既往のHID器具による照度分布
  • 器具B メタルハライド超狭角1000W
  • 器具D メタルハライド狭角400W
LED器具による照度分布
  • 器具B LED狭角400W
  • 器具D LED狭角200W

図7 照度検討(HID投光器・LED投光器)

見え方

輝度測定(写真測光による)

測定箇所 輝度
(cd/m²)
照度換算(ℓx)
初期値 維持値
A 8.9 38.8 27.1
B 11.6 50.6 35.4
C 14.1 61.5 43.0
D 20.2 88.1 61.6
E 22.3 97.3 68.1
F 4.6 20.0 14.0
G 1.5 6.5 4.5
全体 13.0 56.7 39.6

※主塔反射率:72% 保守率:0.7

図8 輝度測定(写真測光)

3.2 CO₂の削減

LED400Wタイプの高出力形投光器は,メタルハライドランプ1000W用投光器を使用する場合に比べて,同等レベルの照度を確保しつつ,消費電力を約61%削減することが出来る。LED200Wタイプの高出力形投光器は,同様に,メタルハライドランプ400Wに比べて消費電力を約51%削減することができる。

LED投光器を採用することで,エネルギー消費を抑えCO₂の削減に貢献することが出来た。

3.3 環境配慮

LEDは虫の好む波長が少ないため,虫が寄りつきにくい光源であり,メタルハライドランプに比べて約58%低減することが出来る。

またLEDは水銀フリーで,生産時・廃棄処理時に有害物質である水銀を排出しないため,環境にあたえる影響を低減することが出来る。

4.おわりに

従来,大型施設のライトアップにはHID光源が使用されてきたが,LED高出力形投光器を採用することによりHID光源と同等の演出効果が得られることが確認出来た。

LEDは寿命が長く,瞬時再点灯や調光・フルカラーも対応可能である。さらに地球温暖化問題への対策としてCO₂の削減が行えるなど長所が多くLED照明の普及が今後も急速に進んでいくと思われる。

最後に新湊大橋照明設備の完成にあたり,ご指導,ご協力をいただいた関係各位に心よりお礼を申し上げる。

※本施設は,照明学会平成24年照明普及賞を受賞。

この記事は弊社発行「IWASAKI技報」第28号掲載記事に基づいて作成しました。
(2013年5月13日入稿)


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