納入事例

建築外構・景観演出 ライトアップ

めがね橋(宮守川橋梁)岩手県遠野市

「銀河鉄道の夜」を連想させる幻想的な橋のライトアップ

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  • LED
  •  
  • ブルー・グリーン・オレンジ・ピンクの4色を使って、見る人を幻想的な世界へと誘う通常のライトアップ。

  • 桜をイメージしたピンクのライトアップ。

  • 若葉をイメージしたグリーンのライトアップ。

  • 紅葉をイメージしたオレンジ色のライトアップ。

  • 雪をイメージしたホワイトのライトアップ。

  • 夜空をイメージしたブルーのライトアップ。

  • 脇を流れる宮守川と緑豊かな風景に調和する「めがね橋」をJR釜石線が通る。手前には大正時代に作られた石造りの旧橋脚が残っている。

  • コンパクトなフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」設置状況。

施設概要

施主
遠野市役所 宮守総合支所
電気工事
遠野新高電気(株)

竣工

2020年6月

お客さまの声:遠野市宮守総合支所 支所長/河野 和浩様

岩手県遠野市宮守町のJR釜石線「宮守川橋梁」は、全長107.3m、高さ17.8m、半円が5つ連なるアーチ橋で、その特徴的な形状から「めがね橋」という愛称で親しまれています。JR釜石線の前身である岩手軽便鉄道は、宮沢賢治の名作童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになったと言われていて、2014年春からシーズン中の週末には花巻駅~釜石駅間を「SL銀河」が運行し、大勢の鉄道ファンが集うなど、遠野市を代表する名勝の一つとして人気を博しています。「土木遺産」や「近代産業遺産」、また、そのロマンティックな景色が話題となり「恋人の聖地」にも認定されている「めがね橋」は、2020年に一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」の日本夜景遺産「ライトアップ夜景遺産」に認定されました。

橋のライトアップは、1980年代末に地元の商工会青年部の企画で開始され、県内でも珍しい通年型のライトアップ名所として知られており、現在は遠野市が運営しています。これまではライトアップ用の光源としてHIDカラーランプを使用し色を出していましたが、設置から数十年が経過し、また省エネ推進の観点から、2020年6月にLED投光器に更新し、フルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」を既設投光器と同じ数を、同位置に14台設置しました。フルカラーLED投光器を導入したことで、多彩な色の光を自在に表現することが出来るようになり、現在は日没から午後10時までブルー・グリーン・オレンジ・ピンクの4色で、時を重ねてきた趣のあるコンクリートの橋梁を幻想的に照らし出しています。2020年はコロナ禍の影響で多くのイベントが中止になる中、10月には「ライトアップ夜景遺産」に認定されたお祝いイベント企画として、特別カラーのライトアップとともに、「めがね橋」の上空に花火を打ち上げて市民の皆さまに楽しんでいただけたことはとても嬉しく、将来的には、七夕やクリスマスなどの各種イベントにも活用して地域の観光振興にいかしていきたいと考えています。

大晦日から正月三が日は深夜1時まで特別ライトアップを実施して、高効率・ハイパワーでありながら消費電力の大幅削減に貢献するLEDの光で重厚感のある橋を照らし、魅力的な夜間景観を創出しました。今後も地元の方々やJRと連携しながら、大切な観光資源をいかすことで地域の活性化に取り組み、より多くの方々に訪れていただける場所となることを願っています。