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岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.311

2021/5/12

快適な「工場照明」で作業しやすい環境を
安全のために欠かせない「防爆照明」とは ほか

こんにちは。岩崎電気です。
昨年に続き、ステイホームの雰囲気の中で連休も終わり、日中は少し汗ばむほどの季節となりました。
おうち時間が増え、家具家電などの新調や、生活雑貨の購入をされた方も多かったのではないでしょうか?
今回はそんな私たちの生活に必要なさまざまなモノを作っている「工場の照明」についてご紹介します。


目次


快適な「工場照明」で作業しやすい環境を

工場における照明の役割

工場照明を選ぶにあたり、重要なポイントは大きく三つあります。
一つ目は、適切な明るさを確保すること。
工場はさまざまな目的で運用されていて、そこで行う作業も多岐にわたります。
そのエリアで行う目的が安全で快適に達成できるように、適切な照度が必要です。

二つ目は、環境に合わせた照明器具を設置すること。
例えば、工場が高温になる場合はその温度に耐えられる照明器具でないとだめですし、潤滑油が使われている環境などでは、油による故障を防ぐ照明器具などが必要です。
防爆という特殊環境では、検定に合格している器具しか使えない決まりもあります。

三つ目は、省エネです。
昨今の環境意識の高まりなどから、社会で求められる省エネ要求は厳しくなり、また電力不足の点でも工場における電力消費は低く抑えることを求められ、さらには法令による罰則などもあります。
運用コストを考えても、省エネ性の高い照明器具は重要な選択肢です。

岩崎電気ウェブサイトでは、「簡単に選べるLED工場照明」というコンテンツをご用意しています。
行う作業と天井の高さを選ぶだけで、おすすめの器具が選出され、さらに温度や防爆などの性能でも絞り込むことができます。
工場での照明器具選定時に是非ご活用ください。

明るく作業しやすい視環境

フジドリームエアラインズは、名古屋・静岡・小松を拠点に日本各地を小型ジェット機で結ぶ航空会社です。
1機ごとに色が異なるマルチカラーコンセプトの小型ジェット機12機を運航して地方と地方をダイレクトに結び、安全・快適な空の旅を創造しています。

フジドリームエアラインズでは、2018年3月、名古屋空港内にある格納庫の照明設備をLED化し、既設HID照明に替えてLED高天井用照明器具「レディオック ハイベイ シータ」を設置しました。
これまでのHID照明器具は経年劣化して照度が十分ではなく、暗さを感じていたこともあり、従来のものより照度をアップでき、費用対効果の良いLED照明器具として「レディオック ハイベイ シータ」を採用。
LED照明に更新後は、以前よりかなり明るくなり、整備作業を行う際に細かなところまではっきりと見えるようになったようです。
また、以前はいったん照明を消すと再度点灯するまでに時間がかかり、不便を感じていましたが、LED化で瞬時点灯・消灯が可能になったことも好評です。
省エネに貢献するLEDの光で格納庫を明るく照らし、安全で快適な作業環境を実現しています。


[光技術Tips]
安全のために欠かせない「防爆照明」とは

電気機器が安全であることは、なににも代えられないことです。
今回は、工場などの可燃性ガス、可燃性液体、可燃性粉じんなどを取扱う場所で必要な「防爆照明」をご紹介します。

防爆とは、簡単に言うと、爆発する可能性のある空気中に、爆発のきっかけを作らせない電気機器の特性です。
もう少し詳しく言うと、可燃性ガスや可燃性粉じんが漂う空間に、火花や高温の物質を与えると爆発が起きてしまうので、電気火花・電気熱が着火源として作用しない安全対策を講じた電気機器を「防爆構造」と呼んでいます。

ガスの危険場所としては、ゾーン0、ゾーン1、ゾーン2に分類され、0は爆発できる環境が常に連続して発生している場所、1は通常でも爆発できる環境が発生する可能性のある場所、2は非常時に爆発する環境が生まれる場所です。
ゾーン0で使用できる照明器具は岩崎電気ではラインアップしていません。
ゾーン1では主に「防爆形照明器具」を使用します。
ゾーン2では主に「安全増防爆形照明器具」を使用します。

粉じんの危険場所としては、「爆発性粉じん」と「可燃性粉じん」があり、爆発性は酸素が少なくても着火する主に金属粉など、可燃性は酸素を利用して可燃するタイプの粉じんです。
器具の区別としては「特殊粉じん構造」と「普通粉じん構造」があり、爆発性には特殊粉じん構造を、可燃性には普通粉じん構造を使用します。

なお、防爆形を用意するほどではないが、通常の照明器具では不安というニーズのために「密閉形照明器具」という分類も存在します。

岩崎電気の防爆機器は従来からの国内規格である構造規格の他、IEC規格(国際規格)にも整合した防爆構造電気器具があります。
また危険場所の分類や防爆構造の種類に応じて、照明器具から配電機器、配管パーツまで豊富に取り揃えています。
もちろん、光源には効率の高いものを積極的に採用し、照明器具の高効率化を図るなど省エネ性の高い商品をラインアップしています。

一般の方が普段見かけることの少ない防爆形の照明器具。
モノ作りに欠かせない現場の安全と快適を、陰ながら支えています。


NEWS

ニュースリリース
従来品の1/3の大きさで1.2倍の明るさを実現する防爆形LED照明器具「レディオック EX ヴェルノ」を新発売
照明
新カタログ - 施設・屋外照明 総合カタログ 2021-2022 / NEW PRODUCTS 2021 SIGN LIGHT ほか
ビデオライブラリー
[納入事例]明治神宮野球場 / [製品紹介]コンパクトLED投光器 レディオック フラッド ネオ ほか
IR情報
社外取締役候補者、社外監査役候補者の選任および社外監査役の退任に関するお知らせ ほか
納入事例
納入事例 - 舎人公園 陸上競技場 ほか
テクニカルレポート
明治神宮野球場照明設備 - プロ野球屋外ナイター球場照明設備納入施設例 -

編集後記

光技術Tipsで取り上げた、防爆照明。発火のきっかけは静電気が関わります。
静電気といえば、乾燥した冬に指先が「バチっ」となるのでお馴染みですよね。
その静電気、この冬は少なかったような気がしませんか?
コロナ禍により、自然とアルコール除菌や手を洗う機会が増え、期せずしてたまった静電気を逃がしていたのではないかなと思っています。
コロナが収束しても、手洗い習慣は継続していきたいですね。

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