メールマガジン

EYE LATEST NEWS VOL.298

2020/04/16

2019年 照明普及賞を受賞!
これからの時代に必要な新しい防災照明 ほか

こんにちは。岩崎電気です。
東京など7都府県を対象に「緊急事態宣言」が行われてから1週間と少しが経過しました。
罹患された皆様、生活に影響を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

何事も落ち着かない状況が続きますが、新年度がやってまいりました。
照明業界として毎年恒例の「照明普及賞」も発表されました。
今回のメールマガジンでは「照明普及賞」と岩崎電気の納入事例から受賞した施設をご紹介いたします。

照明普及賞とは

照明普及賞とは、(一社)照明学会より、優秀な照明施設に贈られる賞です。
視環境、照明技法、照明効果などの観点から総合的に審査され、
施設の企画、設計、施工などに多大な功績のあった個人、法人またはグループにその栄誉が与えられます。
対象はその年に竣工した照明施設。屋内施設から、屋外・交通・スポーツ施設まで広範にわたり、エントリーは地域ごとに行われます。
まさにその年のその地域を代表する照明施設が得られる賞といえます。

岩崎電気の納入施設も、過去にいくつか贈賞いただいております。

2019年は、東北地区から「YSアリーナ八戸」、九州・沖縄地区から「ミライon」が受賞しました。

八戸市長根屋内スケート場(YSアリーナ八戸)

古くからスケートが盛んで、「氷都」の愛称を持つ青森県八戸市。その「氷都」のシンボル的スケート場「長根リンク」が2019年2月、50年の歴史に幕を閉じました。長年市民に親しまれてきた「長根リンク」からバトンタッチする形で、2019年秋にオープンしたのが「YSアリーナ八戸」です。
“みんなの屋内スケート場”としてはもちろんのこと、“世界水準の屋内スケート場”も設計コンセプトに加わり、日本で3例目の国際大会が開催できる屋内スピードスケートリンクとなりました。さらに“地域防災拠点の屋内スケート場”として優れた防災拠点機能を持つ大型施設です。
400mダブルトラック(16m幅)の国際規格スケートリンクの中央には、フットサル用人工芝コート、バスケットボールやバレーボールなどに利用できる多目的コート、サブリンクを備えています。
スケートリンク運用時は約3000の固定席、アリーナ運用時は最大9000人収容可能なイベント会場として活用されます。

美しいオーバルリンクを包むような馬蹄形の観客席が特徴

照明設備に関しては、安定した氷面のために自然採光をせずLED照明のみが使用されています。
アスリートファーストの理念に基づき、徹底した均斉度の考慮とグレア低減を綿密に計画。
また照明による氷上反射の障害光を回避するため、競技者の後方から滑走方向に向けた照射を行うなど、スケート競技ならではの設計をしています。
世界大会を考慮した施設独自の設計基準は、テレビ中継の際も鮮やかにスケートリンクを照明することでしょう。
採用されたLEDはすべて調光対応なので、様々な目的で利用される施設にふさわしく、きめ細かい照明制御や遠隔監視が実装され、キャットウォークからのメンテナンス性にも優れるなど施設側にも様々な配慮をしています。
綿密な照明設計に基づく、世界水準の屋内スケート場にふさわしい質の高い照明環境が評価され、この度の受賞に繋がったと考えています。

もうひとつの受賞施設「ミライon (長崎県立長崎図書館及び大村市立図書館、大村市歴史資料館)」についても改めてご紹介したいと思っています。

[光技術Tips]
防災照明
~これからの時代に必要な新しい防災照明とは~

とうとう緊急事態宣言にまで拡大し、いままで体験したことのない自粛の日々を過ごしている方も多いかと思います。
日ごろの備えの大切さを改めて実感することも多いのではないでしょうか。
今回の新型コロナウイルスについては、物理的に壊れたり、(自粛としての制限はあるものの)移動ができなくなったりといったことはありませんが、
毎年のように起こる、地震や台風、豪雨といった激甚災害により、避難所での生活を余儀なくされている方々も多くいらっしゃいます。
そのような状況を踏まえ、照明業界ではいま「防災照明」に注力しています。

一般には防災照明とは、非常灯や誘導灯を指し、屋内での火事・停電時に、安全に避難口まで誘導するためのものです。

今回取り上げる「防災照明」はこれとは異なり、地域レベルでの大規模な災害が起こった場合を想定して、
安全に避難所までのルートを確保できるか、いざ避難が始まった後、ストレスを減らし生活を維持できるか、を目的にした機能です。
現在、岩崎電気からご提案、ご提供できるものとしては大きく3つ。

  • 避難所までの道を明るく、安全に
  • 避難所を快適に過ごしやすく
  • 情報取得のために大切な電源の確保

次号からはこれらを詳しくお伝えしたいと思います。

編集後記

あと何日かすると「緊急事態宣言」から2週間が経ちますね。
ここから発表される数値が良くなるんじゃないかと期待することが、
いま唯一の楽しみかも知れません。
次にこのメールマガジンでお会いするのは5月中旬の予定です。
静かなゴールデンウィークが終わり、緊急事態宣言の効力が終わるのが5月6日とされています。
みんなでがんばりましょうね!

ご意見、ご感想をお待ちしております!
までお願いいたします。