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EYE LATEST NEWS VOL.296

2020/02/20

明るいけれど、目に優しい照明「レディオック ミューズ」
水銀ランプの軌跡 ほか

こんにちは。岩崎電気です。
2月と言えば節分とバレンタインデーですね。
節分は季節の分かれ目の日。翌日が春の始まり「立春」です。
毎年、「2月3日が節分」と覚えている方も多いかも知れませんが、節分は太陽と地球の位置関係によって決まるので、固定ではないそうです。
実際、来年2021年の節分は、2月2日なんですって!

さて、今回の「EYE LATEST NEWS」ではLED高天井用照明器具「レディオック ミューズ」をご紹介します。
レディオック ミューズの特長は「明るいのに、眩しくない」こと。
作業環境の向上に大きく貢献する、その秘密とは?

鉄美自動車工業様
LEDの「眩しさ」への不安

愛知県刈谷市にある鉄美自動車工業様は、主に自動車の車体改造を行っている会社です。
大きな倉庫での塗装の作業には、十分な「明るさ」が必要ですが、それまで使用していた水銀ランプでは照度不足を感じていました。
2020年に水銀ランプが製造中止になることを受けて、LED照明の導入を検討されていましたが、LED特有の「眩しさ」が不安材料になっていました。
そこで、岩崎電気がご提案したのが、「レディオック ミューズ」です。

作業場・機械工場

点ではなく、面で照らす
「レディオック ミューズ」

岩崎電気のLED照明シリーズ「レディオック」の、「レディオック ミューズ」は、高い天井につける照明器具として、屋内商業施設、倉庫、駅のホームなど、人々が「眩しさ」を気にするところでよく利用されています。
通常の照明器具は光源が「点」であるのに対して、「レディオック ミューズ」は、LEDから出た光を拡散フィルムに通すことで、「面」で発光させ、「眩しさ」を軽減しています。

「レディオック ミューズ」設置状況

デモ点灯で「眩しくない」
明るさを実感

鉄美自動車工業様でデモ機の点灯実験を行ったところ、明るさが向上しつつ眩しくない点を評価いただき、既設水銀ランプをすべて「レディオック ミューズ」に更新。もちろん大幅な省エネも実現されました。
正確さが問われる車の塗装作業では、影が大敵です。
面で照らす「レディオック ミューズ」は、均一な明るさで照らすため、影ができにくいという特長があり、その点も評価いただきました。

不快な「眩しさ」は、ストレスや集中力低下、眼精疲労や頭痛、視力の低下につながる場合があります。
水銀ランプから、LED照明への設備更新の際には、そんな不快な「眩しさ」を大幅に軽減した「レディオック ミューズ」をぜひご検討ください!

塗装場でのひとコマ

[光技術Tips]
さよなら水銀ランプ
~水銀ランプの軌跡~

前回は「水俣条約」の概要と、岩崎電気も今年の6月末で水銀ランプのご注文を締め切り、今年いっぱいで生産を終了することをお伝えしました。

岩崎電気の歴史は、水銀ランプとは切っても切れないものです。
戦中戦後の混乱下での激動の創業期後、いち早くHID分野への進出を果たした開拓期から、岩崎電気と「アイ 水銀ランプ」の歩みが始まります。
創業から11年、製造開始は1955(昭和30)年のことでした。

反射鏡にほこりがつかない利点が工場用に評価された「リフレクター形水銀ランプ」、安定器のいらない「セルフバラスト水銀ランプ」、水銀ランプの再点灯時間の長さを克服した「瞬点水銀ランプ」など、様々なラインアップを開発し続け、
おなじみの「アイランプ」に続く企業基盤第二の柱として、創業75年を迎えた今日まで岩崎電気の成長を支えた重要なランプでした。

国立競技場(当時)に設置されたアイ 水銀ランプ

アイランプと水銀ランプを主力製品として照明器具メーカーとして成長していった岩崎電気が全国区として認められたのが実は前回、1964(昭和39)年の東京オリンピックでした。
奇しくも2020年東京オリンピックの開催される年に終焉を迎える水銀ランプに複雑な思いを感じます。

今回生産を終了する水銀ランプ関連のラインアップは
「アイ 水銀ランプ」
「セルフバラスト水銀ランプ」
「ツインマーキュリー(発光管が2本で寿命が倍の長寿命水銀ランプ)」
「アイ ツインアーク」
です。

「アイ ツインアーク」にも、思い出深いエピソードがあります。
1つのランプの中に水銀ランプと高圧ナトリウムランプの発光管を入れ、2つの光が出せる世界で初めてのHIDランプ「アイ ツインアーク」の発売は1993(平成5)年1月。
実はこのランプ、1989(平成元)年の岩崎電気45周年記念展示会で、将来への提案としての展示品でした。
それが関係者の目に留まり「ぜひ皇居に使いたい」とお話をいただいたことで、製品化へと向かったのです。
提案品から開発まで相当の苦労がありましたが、なんとか完成まで漕ぎ着け、無事皇居周辺の整備プロジェクトに採用いただき、まさに1993(平成5)年6月、当時の皇太子殿下(今上天皇)ご成婚パレードを飾れた、記念すべきランプとなりました。

アイ ツインアークが輝く皇居周辺の歩道(当時)

このように先人達の努力に支えられた基盤のひとつが終了すること、これを「第二の創業」とし、さらにお客様にご満足いただける、「あかりとひかり」をご提供することが、これからの岩崎電気に課せられた使命だと思っています。

次号では、現在水銀ランプをご利用の皆様に向け、今後どのようなプランが選べるかをご提案いたします。

編集後記

新型コロナウイルスの話題がどんどん拡大して、色々と心配ですね。
風邪やインフルエンザ、さらに花粉も増えてくるこの時期、必須アイテムのマスクが手に入りにくいなど本当に困ります。
薬局では開店直後が買いやすいと聞きました。早く供給が整うといいのですが。
岩崎電気でも紫外線殺菌装置などを開発しており、にわかにお問合せが増えています。
お仕事が増えるのはありがたい限りなのですが、多くの人が心安らぐ日が一日も早く来ることを望んでいます。
皆様くれぐれもご自愛ください。

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までお願いいたします。