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EYE LATEST NEWS VOL.299

2020/05/13

駅の安全性とデザイン性を高める高効率LED照明
避難所までの道を明るく、安全に ほか

こんにちは。岩崎電気です。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方、生活に影響を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、感染拡大防止に日々ご尽力されている方々に深く感謝申し上げます。

さて、今回ご紹介するのは、既設の照明から高効率なLED照明に更新し、新しく生まれ変わった駅の事例です。
岩崎電気のLED照明は、全国の駅で安全性と経済性、そしてデザイン性の向上に貢献しています。

東急東横線 大倉山駅
「街に映える駅」にリニューアル

大倉山駅は、「街に映える駅」をコンセプトに2015年12月からリニューアル工事を開始し、2018年12月に工事を終えました。
大倉山駅の西側には、ギリシャ アテネ市のエルム通りと姉妹関係を結んでいる商店街があり、ギリシャ風の白い建物が並んでいるため、今回の駅リニューアルは周辺の街並みに溶け込むよう白や茶、オリーブ色などのアースカラーを使い、明るいデザインで統一しました。
上屋改修、鉄骨塗装、ホーム外壁改修、ベンチ設置とともに、岩崎電気の光源を使用した意匠照明の新設工事も行われました。
意匠照明は、リニューアルされた駅ホームの雰囲気に合うようモダンクラシックなデザインの特注照明器具。
ランプと器具の大きさのバランスや器具を通しての見え方などについて何度も検討を重ねた結果、電球色のLEDランプ「レディオック LEDライトバルブG」が採用され、デザイン性とともに環境にも配慮した落ち着きのあるあかりで駅ホームを温かく照らしています。

鉄骨はオリーブの木をイメージした色、ベンチはアースカラーで統一されているホーム

JR青梅線 東中神駅
環境への配慮と安全性の向上

東中神駅は橋上駅舎化・自由通路整備工事を完了し、2018年3月にリニューアル。
橋上駅舎と自由通路が完成したことにより、地域の方々にとって使いやすく、バリアフリーにも配慮した駅が誕生しました。
今回のリニューアルでは、断熱性に優れた屋根材やLED照明を採用するなど、環境面にも配慮。
ホーム照明を、水銀ランプからLED道路灯「レディオック ロード エス」に更新しました。
ポールの色は、シックな色味を基調としている駅舎に合わせたダークブラウンに統一。
長寿命で省電力のLED照明に更新したことで、省エネを実現しました。
また、近くにマンションがあるため昼間も点灯しているホームは、「ドアの開け閉めを行う際も明るくなり見やすくなった」と乗務員さんからも好評で、お客様の安全性の向上にも貢献しています。

マンションが隣接するホームを照らす「レディオック ロード エス」

近鉄大阪線 近鉄八尾駅
LEDで見た目もすっきり、快適に

近鉄八尾駅は、大阪府八尾市にある近鉄大阪線の駅で、相対式2面2線のホームを持つ高架駅です。
近畿日本鉄道株式会社では、駅ホーム照明のLED化を順次進めており、近鉄八尾駅についても、蛍光ランプ40W2灯用3連結に替えてLED投光器「レディオック フラッド ネオ」を設置しました。
今回、初の試みとして、上屋に直接取り付ける投光器タイプでのLED化を導入。
線路の傾斜に合わせて、線路側に高ワットタイプを、後列に低ワットタイプを設置しています。
既設照明に比べ、台数を約60%程度に減らしつつ、既設の設計照度と同等の180ℓx程度を確保し、大幅な省エネを実現しました。
コンパクトな投光器タイプのLED照明を直付けすることで、駅ホームがすっきりと見え、ホーム全体をむらなく照らす超広角タイプにより、安全で快適な視環境を実現しました。

相対式2面2線のホームを照らす「レディオック フラッド ネオ」

[光技術Tips]
防災照明
~避難所までの道を明るく、安全に~

前回は、毎年のように起こる激甚災害と、それを踏まえた新しい防災照明の考え方についてお伝えしました。
今回は、避難所にいたる経路を安全に照らすことを中心にお届けします。

具体的にはとてもシンプルで、停電になっても明かりを確保することです。

実はこれは照明の機能としてはとてもこなれていて、誘導灯や非常灯はほぼ電池が内蔵され、トンネル灯の一部にも電池を内蔵したものが使われています。
またソーラーパネルを備えた街路灯もあり、通常時でも電源に依存せず照明が灯り続けています。

このように照明に電池を内蔵し、補助としてあるいは主電力として使用することは技術的には難しくはありません。
しかし、すでに設置されている(電池内蔵ではない)道路灯、街路灯を電池内蔵タイプに入れ替えることは、
費用的にも、時間的にも簡単ではなく、対策がなかなか進みにくい事態となっています。
限りある予算を有効に活用しなければならない。とはいえ、いつ起こるかわからない災害には対応しなくてはならない。
このジレンマを解決するための一案として、岩崎電気が提案するひとつに「LED停電補償装置 レディオック アンシーン」があります。
このアンシーンの最大の特長は、(いくつかの制約はありますが)既存の道路灯、街路灯を器具とポールそのままで電池内蔵タイプに改造できることです。
この機能をより広くご活用いただき、多くの安心の明かりが備わることを願っています。

夜間停電時の交差点イメージと、レディオック アンシーン設置後のイメージ

次号は「避難所を快適に過ごしやすく」をテーマにお届けする予定です。

編集後記

外出を自粛し、家で過ごす時間が多くなると、照明をはじめとした自宅の環境が、より気になるようになりました。
目下悩ましいのはオンライン会議での顔の暗さです。
料理をする時間も増えたので、天ぷらに挑戦しました。小麦粉は品薄ですが、てんぷら粉は手に入りやすいですね。
皆様も、少しでも快適な「おうち時間」の過ごし方を見つけたら教えてくださいね。
緊急事態宣言は延長されてしまいましたが、少なからず解除の兆しも見え始めた感じもします。
一刻も早いコロナの収束に向けて、もう少しだけSTAY HOME!ですね。

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