ライティング講座(照明講座)

照明の基礎知識

グレア評価 - 街路照明器具の輝度規制

関連資料

  • JIES-010:歩行者の安全・安心のための屋外照明基準(2014)
照明器具と目の位置関係。地上1.5mに目があり上方5°に照明器具の中心がある。

図4.5 街路照明器具の輝度規制

街路照明器具が歩行者などに与えるグレアは、その発光部分の見かけの大きさ(立体角)と輝度との関係で取り扱うことができます(図4.5)。照明学会では、これを簡略化し、鉛直角85°方向の光度を、取付高さに応じて表4.4に示す値以下と規定しています。

図4.6は、各種基準や研究結果との関係をまとめたものです。

表4.4 照明器具のグレア規制(取付け高さ10m未満のもの)
鉛直角85°以上の輝度 20,000cd/m²以下 (注)
照明器具の高さ 4.5m未満 4.5〜6.0m 6.0m以上
鉛直角85°方向の光度 2,500cd 5,000cd 12,000cd
  • ※注:鉛直角85°方向の光度から推定してもよい。

(参考文献 JIES-010:歩行者の安全・安心のための屋外照明基準(2014))

図4.6 発光面輝度・発光部の立体角とグレアの程度

(参考文献 JIES-010:歩行者の安全・安心のための屋外照明基準(2014))

(2025年4月25日入稿)

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