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岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.321

2022/03/16

観光スポットの遊歩道を灯す照明
看板照明の設計方法 ほか

こんにちは。岩崎電気です。
日中には春の陽気を感じ、桜の開花が待ち遠しい季節になりました。
感染対策はまだまだ気を抜けないですが、晴れた日にはお出かけして気持ち良い空気をたっぷり吸いたいですね。
さて、最近は夜でも景観を楽しめるようライトアップを行う観光地が増えています。
今回は、遊歩道を灯す照明についてご紹介いたします。


目次


観光スポットの遊歩道を灯す照明

宮崎県の観光スポットにある遊歩道を灯す納入事例2か所をご紹介します。

青島漁港海岸

宮崎市南部にある青島漁港は、風光明媚な日南海岸国定公園のシンボルであり、島全体が国の特別天然記念物として指定されている青島を眼前にのぞみます。
漁港周辺には観光スポットが点在していることもあって、景観のすぐれた観光地として昼夜問わず海岸沿いに続く遊歩道を人々が散策しています。

遊歩道の照明改修では、宮崎県が策定している「美しい宮崎づくり推進条例」に基づいて、景観を損なわないよう存在感を抑えたシンプルなデザインと、統一性を重視してLEDポールライト「レディオック エリア トリカ-エル」が採用されました。
ランプを保護する和風テイストのガードと笠を取り付け、暖色系の電球色タイプを使用することで、やわらかく落ち着きのある雰囲気を演出しています。

夕暮れ時の海辺はそれだけでもロマンチックですが、照明のやさしい灯りによってムードも満点に。ベンチが用意されているのもうれしいですね。
のんびり海を眺めたり、会話を楽しんだりと訪れる人にとって思い出深い場所になりそうです。
夜間の安全性についても考慮した照度を確保することで、散策を楽しむ人々を安全かつ快適に照らしています。

高千穂峡

宮崎県の北西部に位置する高千穂峡は、国の名勝・天然記念物に指定された景勝地です。
周辺には遊歩道が整備されており、散策を楽しみながら「槍飛橋」、「おのころ島」、「月形」、「鬼八の力石」といった見どころを楽しめます。

2019年からは、ホタル観賞の時期をのぞいて通年ライトアップを実施しています。
照明設備の更新時には、遊歩道沿いの足元を照らすLEDアプローチライトとソーラーLEDタイルを新設しました。
アプローチライトは前面に「高千穂峡の真名井の滝」と「国見ヶ丘の雲海」をモチーフにしたデザインのパネルを使用し、光源には省エネに貢献する高効率LEDランプ「レディオック LEDライトバルブG」が採用されています。

フォトスポットとなっている名勝高千穂峡の石碑を照らす灯りには、LED投光器「レディオック フラッド ネオ」を使用しています。
遊歩道の入口付近やバリアフリーの「滝見台」へと続く道の街路灯はLEDポールライト「レディオック エリア トリカ-エル」に交換し、設置場所によっては笠をオプションとして使用しています。
駐車場には、防犯を目的に必要照度を確保できるようLED太陽灯を設置しました。

いずれにおいても、夜間の安全性を確保しつつ、豊かな自然に恵まれた景観への調和と、滝のライトアップに影響が出ないよう配慮されていることが特徴です。


[光技術Tips]
看板照明の設計方法

街の景観を左右する照明のひとつとして、店舗の看板や懸垂幕などを照明するサイン広告照明(看板照明)があります。
ここでは、看板照明がどのように設計されるかについてご紹介します。

照明を設計するうえでの注意点

看板照明は、「ただ目立てば良い」というものではありません。
景観や生活環境にも配慮し、街並みに馴染む必要があります。
看板照明を設計するうえで、主に以下のようなことに注意します。

  1. 過剰に明るくしないこと
  2. 不快な反射をなくすこと
  3. 色彩に違和感がないこと
  4. 適正な点灯時間にすること
  5. 保守・メンテナンスが容易なこと

これらのバランスは、設置場所・周囲の明るさ・広告の内容によって異なります。
また、季節や天候によっても変動します。
そのため、看板照明の選定時には、照度設定や機材の選定、照明方式などを検討し、最適な照明計画を立てることが大切になります。

照明計画の作成

照明計画の作成にあたっては、照明計算ソフトを用いることが一般的です。
岩崎電気では、照明計画づくりに役立つ簡易照明計算ソフト「Illuminance EYE(イルミナンス アイ)」を無料で提供しています。
「イルミナンス アイ」には約2万種類の配光データベースが用意され、照度分布図を手軽にスピーディに作成できます。
また、「イルミナンス アイ」の追加プログラムとして、サイン照明カンタン器具検索ソフト「thesaurus(シソーラス)」もあり、看板照明の設計ならば「シソーラス」の方がより簡単に器具の選定ができます。
なお「シソーラス」にはモバイル版(iOS9.02以降対応)もありますので、気軽に設計を試すことができます。

看板照明をご検討の際は、是非「イルミナンス アイ」や「シソーラス」をお試しください。


NEWS

ニュースリリース
富山空港ビル内の感染予防対策をサポート
照明
LED高天井用照明器具 - レディオック ハイベイ シータ 耐振耐衝撃形
LED道路灯 - レディオック ロード 低位置照明 自動車専用道タイプ
新カタログ
道路照明カタログ2022
IR情報
役員の異動および取締役の候補者選任と退任に関するお知らせ(PDF:124KB)
納入事例
松山中央公園野球場「坊っちゃんスタジアム」 ほか
お知らせ
PCB含有の有無検索/証明書発行サービス - データ更新
生産終了品/代替品一覧の更新

編集後記

先日発表されたウェザーニュースの桜の開花予想によると、
今年の一番乗りは東京と福岡で3月18日のようです。
温暖な西日本を差し置いて東京が早いのは意外にも思いますが、観測史上(1953年以降)、7回も一番乗りを記録しており、これは高知、熊本、鹿児島、福岡に次ぐ多さです。
桜(ソメイヨシノ)の開花には、冬のしっかりとした寒さ、春の最高気温の両方が影響するそうです。
都会には四季が無いなどと言われることもありますが、桜の方が季節の移り変わりを感じているのかも知れませんね。

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