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2021/10/14

マスクの殺菌試験で活躍する「パルスドキセノン殺菌装置」
10月21日は「あかりの日」ほか

こんにちは。岩崎電気です。
長かった緊急事態宣言は9月末で終わりましたが、まだまだマスクが必要な生活が続きそうです。
一人ひとりが適切にマスクを使うことで、少しでも早くコロナ禍が収束するといいですね。
今回は、今の私たちに欠かせないマスクの殺菌試験でも活躍する「パルスドキセノン殺菌装置」についてご紹介します。

マスクの殺菌試験で活躍する「パルスドキセノン殺菌装置」とは

瞬時に効率よく殺菌できる「パルスドキセノン殺菌装置」

新型コロナウイルスの影響もあり、いま注目されている殺菌技術がパルスドキセノン殺菌です。
高い殺菌能力を持つキセノンランプを短い間隔で強く発光させ、紫外線をあてることで殺菌する方法で、製薬分野や食品分野など、幅広く用いられています。

パルスドキセノンによる殺菌は、通常の紫外線殺菌と比べて非常に強い紫外線を瞬時に効率良く照射します。
非常に強い紫外線を当てるので、菌を完全に消滅させる「滅菌」レベルまで処理できます。
また、短時間だけ紫外線をあてるので、対象物の劣化や熱の影響がほとんどありません。
さらに、薬品を使う殺菌手法と異なり有害物質が残ることもないので安全です。

こちらの動画で紫外線殺菌について詳しくご紹介しています。
パルスドキセノン殺菌装置も登場いたしますので、ぜひご覧ください。

見えない光を見に行こう！(殺菌編)

試験品への影響が少なく、信頼性の高い殺菌試験

新潟県見附市にある、新潟県工業技術総合研究所素材応用技術支援センターでは、地域の企業への技術支援をはじめとした技術サービスを行っています。
センターでは、新型コロナウイルス対策として、マスク生産事業の立ち上げを検討している企業を支援するため、マスクに使用する不織布の性能試験機として「パルスドキセノン殺菌装置」を導入しました。

従来の殺菌方法では、試験品が熱や水分に弱い場合には適切ではなく、高温で30分程と時間もかかりました。しかし、「パルスドキセノン殺菌装置」では、瞬時に効率よく菌を殺菌でき、一回の照射で91.2％の殺菌効果があることを確認できています。

新潟県工業技術総合研究所素材応用技術支援センター

このように「パルスドキセノン殺菌技術」は、光を使って瞬時に殺菌でき、薬剤を使わず安全性が高いことから、医療分野から食品分野まで幅広く利用されています。
岩崎電気は、「光」をもとにしたさまざまな技術で、人々の安全な暮らしを支えています。

[光技術Tips]
10月21日は「あかりの日」

10月21日は「あかりの日」、みなさんご存知ですか？

1879年10月21日はエジソンが開発した白熱電球が14時間連続点灯に成功した日とされています。
「あかりの日」は、その偉業を称えて制定されました。

人類にとって最初の「あかり」は、石器時代の「たき火」でした。
「火によるあかり」は、動植物の油脂、ろうそく、石油、ガスなど、時代とともに形を変えて、19世紀まで主流となりました。

19世紀になり、火を使わない画期的な「あかり」、「電気によるあかり」が現れました。
最初に電気照明として登場したのは「アーク灯」でしたが、大きな音を出し、また眩しすぎるために室内での実用にはいたらず、一般家庭での普及は「白熱電球」の登場を待つことになります。

1897年に白熱電球の14時間連続点灯を成したエジソンでしたが、商品化にはより長寿命化が必要と考えて研究を重ね、翌年にはなんと1200時間の点灯に成功しました。
この長時間点灯に使用されたフィラメントの素材が、日本の京都に生えている竹だったそうで、「竹なら京都が良い」とエジソンの助手にアドバイスしたのが、後の初代総理大臣、伊藤博文だと言われています。

白熱電球をはじめ、今でも多くの電球で利用されている口金に「E26口金」「E39口金」といったスクリュータイプのものがありますが、この「E」はエジソンの「E」です。
白熱電球が商品化されてから140年以上たった今、このような形でエジソンの足跡が残り続けているのですね。