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岩崎電気株式会社
EYE LATEST NEWS VOL.314

2021/8/18

プレイにも観戦にも良いスタジアム照明
安全と観戦体験を両立する観客用照明設備 ほか

こんにちは。岩崎電気です。
連日、全国的に豪雨となり心配な毎日が続いています。
先日のような猛暑の連続もまた困りますが、夏らしくスカッと晴れて欲しいですね。
今回は野球ファンを中心に夏の風物詩を彩る「横浜スタジアム」の事例をご紹介します。


目次


プレイにも観戦にも良いスタジアム照明

スポーツタウンの核となる横浜スタジアム

横浜スタジアムは神奈川県横浜市の横浜公園内にある野球場で、通称「ハマスタ」として親しまれ、プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」のホームグラウンドとしても知られています。
横浜のイニシャルであるYの文字を模した逆三角形の6基の照明塔は野球場のシンボルにもなっています。
また、日本で初めて多目的スタジアムとして建設されたことでも有名で、野球場としてのみならず、アメフトの試合会場やコンサート会場としても使われています。
横浜スタジアムを中心とした関内地区をスポーツタウンとしての価値向上を図るべく、2020年には約6000席の観客席の増設やバリアフリー化などの大規模な工事が行われました。

LEDによるナイトゲーム開催の幕開け

日本で初めてプロ野球のナイトゲームが開催されたのは1948年で、開催地は横浜スタジアムの前身である横浜公園球場(横浜公園平和球場)でした。
2015年、「横浜スタジアム」はナイター照明設備の全面LED化を実施し、岩崎電気のLED投光器及び照明システムを導入いただきました。
プロ野球の屋外ナイター照明設備が、全面的にLED化されるのは日本初で、日本のナイター照明発祥の地に立つ「横浜スタジアム」は、プロ野球屋外球場のLEDによるナイトゲーム開催の幕開けの地となりました。
LED化の内容としては、既設のランプ708台を、効率の高い高演色性LED投光器「レディオック フラッド デュエル」660台に改修し、総消費電力を約56%削減しました。
器具台数を減らしつつ、プロ野球開催に必要な照度をこれまでの照明と同等以上に確保しました。
日本で初めてナイトゲームが行われた野球場の照明設備をLED化することで、ほかのスポーツ施設の省エネ推進とより良い照明環境の創出に取り組めました。
その他にも、岩崎電気では、明治神宮野球場、ナゴヤドームをはじめ、全国各地の野球場照明のお手伝いをしています。

なお、この度のオリンピックで、横浜スタジアムで開催された決勝にて、野球・ソフトボール日本代表が、ダブル金メダルを獲得しました。
ご関係の皆さま、おめでとうございます。


[光技術Tips]
安全と観戦体験を両立する観客用照明設備

屋外スタジアムでは、選手だけでなく観客にも明るく見やすい環境が求められます。
今回はスタジアムなどの観客席用照明設備の工夫についてご紹介します。

スタジアムの観客席の照明にもとめられること

野球やサッカーなどが行われる、大規模な屋外スタジアム。
その照明は、スタジアムでの観戦体験を大きく左右します。
観客にとっては、適切な照明が配置されていることで、入り口から自身の観客席までの移動や観戦中の安全性が向上します。
一方で選手にとっては観客席の照明が目に入ればプレーに支障が出ることもあります。
そのため観客席用照明設備を導入する際には、適切な器具選定、照明配置、配光角の制御をし、フィールドや観客席でのまぶしさを低減することで選手にも観客にもやさしい設計としています。
また、岩崎電気では眩しさを抑えたLED照明の開発も行っており、正面では従来品と同様の輝度ですが、角度を変えると低い輝度値となるといった、眩しさの大幅な抑制を実現しています。

埼玉スタジアム2002での納入事例

埼玉スタジアム2002は、日本最大・アジアで最大級のサッカー専用スタジアム。
観客収容数63,700人(車椅子席150席含む)という規模を誇り、2002年FIFAワールドカップや今回のオリンピックでもメイン会場のひとつとして使用されました。
現在はサッカーJリーグ浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)のホームスタジアムとして、また多くの国際試合が開催されるスタジアムとして、サッカーファンに広く親しまれています。
新設時から約18年が経過し設備の更新を進めるなかで、2018年3月、観客席用照明設備をLED化する工事を実施し、既設HID投光器に替えて高出力形LED投光器「レディオック フラッド デュエル」を設置しました。
台数はそのままで既設の架台を流用の上、配線工事を行ってLED投光器に更新することで、従来と同等以上の照度を確保しつつ消費電力を半分以下にでき、大幅に省エネ化。
瞬時点灯・再点灯が可能なLED照明は使い勝手も良く、ピッチまでの距離が短く臨場感溢れるサッカーを楽しむことができる観客席を、明るく快適に照らしています。


NEWS

照明
ゾーン2の照明器具と非常灯のLED化を1台で両立「LEDioc EX VONO(レディオック EX ヴォーノ)」非常灯タイプを発売
簡易照明計算ソフト - バージョンアップ
IR情報
2022年3月期 第1四半期報告書 ほか
納入事例
エアーリア コンパクト - 菰野町立菰野小学校他16施設 ほか
お知らせ
カタログ正誤表 - (更新)施設・屋外照明 総合カタログ 2021-2022
PCB含有の有無検索/証明書発行サービス - データ更新
レディオック LEDベースライト用直管形LEDランプ価格改定のご案内
LED高天井用照明器具「LEDioc HIGH-BAY α 耐振・耐衝撃形」生産終了のご案内
新たな道路照明に関する技術公募(令和2年度)について

編集後記

本日、8月18日は岩崎電気の創立記念日です。
77年前の今日、岩崎電波工業という名称で発足し、当時は電波探知機部品を製造していました。
翌年の終戦を期に社名を岩崎電気に改め赤外線関連機器と特殊電球製造に転換し、今日に至るまで光にこだわり続けています。
78年目の岩崎電気の成長をご期待ください。

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